DL同人の道

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トイ・ストーリー4感想 後半ネタバレあり 『新しいトイ・ストーリー? 続編はあるのかどうか』

 

 

俺がついてるぜ~♪

 

なんて事をリアル言ったら鼻で笑われるレンシレンジです。

ちなみに私のカラオケでの一曲目はいつも「君はともだち」を歌っています。

中々のイケボであるともっぱらの評判。

 

今回の記事は映画感想。

前半はネタバレ無しの説明で、後半からはネタバレを含み書いて行くのでご注意あれ。

という訳でブログを始めてから観た最初の映画は、

 

 

トイ・ストーリー

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ウッディ・プライド

 

シリーズもとうとう四作目。前作のトイ・ストーリー3で綺麗に終わった作品を復活させると聞いたときは、「大丈夫かいな」と思いましたよ。

 

 

 

 

あらすじ

 

 

命を持つおもちゃ達が存在する世界

主人公はカウボーイ人形のウッディ

人間に動く姿を見られるのはタブーの世界で、相棒のバズ・ライトイヤーや他の仲間達と協力し、救出や脱出、持ち主であるアンディの元へ帰るために大冒険を繰り広げる

 

調べてみてはじめて知った衝撃の事実。

 

ウッディのフルネームは『ウッディ・プライド』

 

だということ。

マジかよ、20年以上ファンやってて知らなかったよ。作中では名言されてなかったと思うんだけどなぁ。

 

世界観はおもちゃが人間のように動く世界。ただし人間にはそのことを知られてはいけないという「おもちゃルール」が存在します。

だもんだから、動き回るウッディ達が人間が現れると同時に脱力し、実行中の作戦が失敗するというのはこの作品の各様式なのである。

分かりにくいという方は『ホラーじゃないチャッキー』と考えればOK。

 

一作目が公開されたのは1995年。なんと今(2019年)から数えて24年前だ。

そりゃ私も歳を取るはずです。

当時はピクサーという独立した会社だったのですが、現在は吸収されて立派なディズニー帝国の一員と化しています。

3DCGが発展しだした時期の作品でして、人間の造形はまだ未熟。

おもちゃ達は可愛く動き回りますが、人間たちの顔が怖い……

今の子が無印トイ・ストーリーを観ると泣いちゃうんじゃないかなと心配になります。

 

今作を除き、シリーズは以下。

 

トイ・ストーリー・・・おもちゃ達のまとめ役として活躍していたウッディは、新しく来たおもちゃバズ・ライトイヤーにその座を奪われ、ウッディの一番のお気に入りの玩具としての地位も危うくなってしまう。そんな中、とあるアクシデントによってバズと共に隣家であるシドの家に迷い込んでしまう。

 

トイ・ストーリー・・・親友となったバズと共に、アンディの家で楽しく過ごしていたウッディ。しかしある時、アンティークとしての価値が高いウッディに目をつけたアルと言う玩具量販店の経営者に攫われてしまう。博物館行きになると知ったウッディは、新たな仲間であるジェシー達とともに脱出を図るのだった。

 

トイ・ストーリー・・・大人に成長したアンディが、おもちゃ遊びを卒業して幾年。進学のために家を出るアンディは、長年の親友であるウッディのみを残して、他のおもちゃを屋根裏部屋へとしまいこんだ。しかし手違いで彼らはゴミへと出され、これを救出するためにウッディは行動し、地元の託児所へと寄付されるダンボールへと忍び込んだのだが……

 

というのが各作品のあらすじ。

全てにおいて評価は高いのだが、三作目のトイ・ストーリー3は、アナと雪の女王が出てくるまで、世界歴代興行収入で一位を維持していた傑作です。

内容が子供向けではなく、全年代に共通する題材であるための結果でしょう。

 

とにかくトイ・ストーリー3は感動する作品でした。自分に置き換え、「こんな時代もあった」と号泣必至です。

これほど綺麗に幕を閉じた作品はそうそう無いんじゃないかなと思います。

 

なので、最初に言った通り「四作目を出して大丈夫なのか?」というのが鑑賞前の感想でした。

で、観た結果ですが……

 

キャラクター◯

ストーリー◎

ラスト△

 

といった感じです。

詳しくはこの後、ネタバレあり感想に続く。

 

 

 

 

 

トイ・ストーリー4 ネタバレあり感想

以下はネタバレを含んだ感想です。映画未鑑賞の方はブラウザバックを推奨します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トイ・ストーリー4感想

 

冒頭五分で号泣。これまでのストーリーを振り返る映像はずるいやろ……

 

なにせ24年にも渡る超長期作品の新作です。赤ん坊の頃から観ていて、共に成長した人も多いハズ。

思い出が蘇り、そろそろ涙腺もゆるくなった頃にこの映像は胸に来ます。

 

ウッディが新しい環境に馴染めてない

 

舞台はアンディの家から移ってボニーの家。おもちゃ達は相変わらず楽しく遊んでもらっていました。

しかし、アンディと違うのはボニーが女の子であるということ。

ウッディは少し前から遊んでもらえる回数が減り、保安官としての役はカウガールであるジェシーに移り変わっていました。

何やら思うところのあるウッディでしたが、持ち主であるボニーを愛する心は変わりません。

ボニーは幼稚園へと入学予定で、心配になったウッディは密かにカバンに潜り込んでついていきます。そこでボニーは、ゴミから『フォーキー』という新しいおもちゃを作ったのでした。

 

 

そんな若干可哀想な展開から映画が始まりました。

ウッディ自身は全然悪くないのですが、それでも健気にボニーを見守る彼の姿は空元気を観ているようで痛々しかったです。

女の子は男の子よりもおもちゃ離れが早いですからねぇ。カッコいい人形よりもカワイイ人形を優先するのは仕方がないかもしれません。

 

ボー・ピープの再登場

 

ウッディは自身をゴミだと言い張るフォーキーに対し、おもちゃであることを自覚させるために奮闘します。

家族旅行に出かけたボニーとその家族は、フォーキーとウッディを含むいくつかのおもちゃを連れていきます。

その途中でフォーキーは脱走を図り、ウッディと共にハイウェイに取り残されました。

幸い目的地である移動遊園地はそれほど離れていないため、二人で目的地を目指すのです。

ウッディは歩きながらアンディとの思い出を語り、それがきっかけでフォーキーはボニーにとって大切な存在であることを自覚させることに成功しました。

移動遊園地へと到着した二人でしたが、近くのアンティークショップに、遠い昔離れ離れになった仲間、ボー・ピープの影を見ました。

 

懐かしのキャラクター『ボー・ピープ

一作目から見ている人にはおなじみで、トイ・ストーリー3時点ですでに別れてしまっていたキャラクターが復活です。

正確にはおもちゃではなく、ライトスタンド付属の人形らしい。

分かれる経緯も、映画冒頭で説明されるのですが、まあこれも仕方のない事なのでしょう。彼女の持ち主はアンディではなく、妹のモリーでしたからね。早い段階でおもちゃ離れを経験してしまったようです。

 

最近のハリウッドやディズニー映画の極端なポリコレに関しては辟易している私。

映画鑑賞前までは、雄々しくもしとやかな女性のイメージがあったボーが、アグレッシブなキャラクターに変わっていたことに若干拒否感がありました。

しかし、映画を観る中で、彼女が強くなっていたのには理由があることが判明。

ポリコレでも、きちんとした理由があれば話は別です。今作の彼女のキャラクター性は割と好きな部類に落ち着きました。

 

 

敵キャラクターの登場

 

アンティークショップに所属するアンティーク人形『ギャビー

彼女はウッディと同じ年代の人形で、恐らく製造会社も一緒の様子。

ウッディと同じく、背中についた紐を引っ張ることで声を発することが出来ます。しかし、彼女の発声機械は壊れており、ウッディの物を自分のものとするために敵対関係となりました。

フォーキーを人質に取られたウッディは、ボーとバズ。そして新たな仲間である『バッキーとバニー』と共にアンティークショップへと戻ります。

しかし一方のギャビーは、フォーキーと普通に仲良くなっていました。敵対関係は変わりませんが、彼女の目的はあくまでも発声機械。そしてその目的は、声を出せるようになり、店の主人の孫である女の子と遊ぶことだったのです。

 

今作で私の一番のお気に入りキャラクターであるギャビーが登場。

これまでは一作目のシドを除き、トラウマが原因で性格破綻したおもちゃが敵キャラクターとして登場しています。

しかし、今作に関しては少し違います。話し合いがきちんと通じ、その目的も純粋なもので共感を持てるキャラクターでした。

ただ子供と遊びたい。自分の声が直ればきっと遊んでもらえる。

そんな希望を抱くギャビーに、自分のこれまでの想いを重ねたウッディは発声機械を彼女へと譲渡するのです。

 

これまでの敵キャラクターは、同情の余地はあるものの、最終的には勧善懲悪として罰せられて終わっていました。

一方で今回はきちんと救済措置が取られており、モヤッとしていた過去作に比べて自分としてはスッキリです。

 

 

仲間との別れ

 

物語の最後。なんとか仲間たちとの合流を果たしたウッディ。それは同時に、ボーとの別れを示していました。

子供との遊びを生きがいにするのではなく、新しい世界で自由に生きることを見出したボーを呼び止めることが出来ません。

発声機械を無くし、そもそもあまり遊んでもらえなくなっていたウッディが戻ったとしても、果たしてそこに幸せな結末があるのか?

そんな考えをしたかは分かりませんが、最終的にウッディはボニーの元から去り、ボーと共に自由な人生を歩む事を決めたのです。

仲間たちや、大親友のバズとの別れ。名残惜しくはあるものの、彼らは別れの挨拶を済ませるのでした。

 

 

ここです。

私がこの作品で首をかしげたのはここなんですよ。

子供と遊ぶことを辞め、自由に生きることを決めたウッディ。

もちろん、時が流れて状況が変わったことは分かるのですが、過去作のウッディはこんな事を言っていました。

 

確かに、アンディが大人になるのは止められないさ。だけどそれでも構わない

 

これまでのシリーズでは、

『子供は大人になり、いずれおもちゃを必要としなくなるが、それでもおもちゃは子供の遊び相手であるべきだ』

と言う主題があったように思います。

 

しかし今作ではそのような考えをすべて捨て、最終的にウッディは自由を選びました。

別の持ち主の元へと移り変わるわけでもなく、ただの自由を求めたんです。

 

なんか……違くない?

 

分かる! 気持ちは分かるよ! 実際に遊んでもらえなくなってたもんね!

でもそれは違うんじゃない?

ギャビーの背中を押し、子供の元へと送り出した数分前までの君はどこへ行ったの?

 

これまでのシリーズの総決算がトイ・ストーリー3ならば、

これまでのシリーズから新たな方向へと舵を切ったのがトイストーリー4

だと思いました。

 

 

最後に

 

フォーキー全然活躍しねぇな。

 

CMで散々重要キャラクターとして宣伝されていた彼ですが、実際に観てみると、物語を始める切っ掛けになっただけで、正直フォーキーというキャラクターでなくても良かったのでは? と感じました。

活躍したシーンと言えば、最後の自動車のドアロック作業くらいのものです。

 

さらに加え、今作は既存キャラクターの活躍が非常に少ない。

旧アンディのおもちゃ、ボニーのおもちゃ。

その中で活躍したのは以下。

 

ウッディ・プライド

バズ・ライトイヤー

ボー・ピープ

 

だけ。

冒頭でスリンキーがやや活躍したのと、途中でジェシーが頑張ったことを除けば、

ほぼ全既存キャラクターが賑やかしのためだけの存在と化していました。

 

Mrポテトヘッドの活躍をもっと見せろぉ!

 

キャラが増えすぎたのも問題なのでしょうが、ほぼ突っ立ってるだけなら旅行先に持って来なければよかったのに。

 

そして数少ない既存キャラのバズ・ライトイヤー

彼のキャラが少しブレていたと感じたのは私だけだろうか?

優柔不断で行動をほぼ全て『内なる声(発声機械)』に頼っていたのは……どうなの?

もっとテキパキ動いて、問題を速攻で解決するイメージがあったので、ここも首をかしげた点でした。

 

3で完結したと思っていたこのシリーズ。4が出てきたことで、新しいシリーズとして復活の可能性もあるでしょう。

ただ、4の終わり方だと次に続けるのは非常に難しいとも思います。

続けるならば、自由になったウッディか、ボニーの元に残ったバズが主人公となるはずですが、これらのデメリットは各々が同時に出せないということです。

ウッディとバズのタッグは、トイ・ストーリーの代名詞でもありますから。

いっその事新しい家で新しいキャラクターを主人公に始めるのも一つの手かもしれませんね。

いや、ウッディ自身が1950年代に製造されたおもちゃだと言っていたので、アンディに貰われる以前の物語が掘り起こされる可能性もありますね。

うーん、一作目のやや傲慢なウッディが復活するのか。それはそれで観てみたい。

 

 

さて、やや批判が目立つ感想になってしまった今記事ですが、非常に出来は良かったと思います。

二時間未満の映画としては綺麗にまとまっていましたし、感動や笑いのバランスも良く取れていました。シリーズを観たことのある人ならば間違いなく楽しめる一作だと断言できます。

 

おすすめ度(最大星5つ)

 

既存ファン ☆☆☆☆

ご新規さん ☆☆☆

ファミリー ☆☆☆☆

年齢層=全年代

 

既存ファンには賛否両論あるだろうが、幅広い層に楽しんでもらえる作品です。