ターミ姉ちゃん!!
言いたかっただけのレンシレンジです。
今回はまたまたまたまた復活のシュワちゃん。
何回復活するんだよというツッコミは各所から挙がっているはず。
ターミネーター・ニューフェイト
ニューフェイトってなんのこっちゃ? と思っていましたが、
これってFate(運命)って英語なのね。FGOやってるのに気が付かなかったよ。
NEWと合わせてカタカナにしてるもんだから意味不明な単語になっている気がしないでもない。読みにくいったらありゃしないわ。
あらすじ
ターミネーターとの戦いを経て、無事審判の日を回避したサラ・コナー。
だが、現代に送られたターミネーターは一体だけではなく、逃亡生活を送っていたサラと息子のジョンは補足され、ジョンは帰らぬ人となってしまう。
舞台は現在へと移り、メキシコの工場で働く女性、ダニー・モラレスが主人公。
いつもどおり仕事に従事していたダニーだったが、彼女を殺すべく未来からやって来た謎の機体【REV-9】が襲いかかる。
同時にやってきたグレイスと言う女性の活躍で難を逃れたダニーだったが、父親と弟を殺されてしまった彼女は途方に暮れ、グレイスの言われるがまま同行することに。
だが、REV-9はしつこく追ってくる。絶体絶命だと思われたその時、出現するターミネーターを借り続けている、歳をとったサラ・コナーが現れたのだった。
あらすじ終わり
いや、敵ターミネーターじゃないんかい!!
と言うツッコミを鑑賞中に大声で叫びそうになった私です。
そう、今回の敵は限りなくターミネーターっぽいけど、「なんか六作もやっててマンネリ気味だよなぁ」とスタッフが思ったかはわからないが、多分それに近い理由で名称変更が行われた【REV-9】と言う機体。
後半のネタバレで説明しますが、名称変更の理由付けはきちんとあります。
それが必要かどうかが疑問に思えるだけで、まあそれもありっちゃあり……なのか?
個人的にはREV-9と言う名称は微妙です。だって馴染みが無いんだもの。
登場人物間が「REV-9が襲ってくるぞ!」なんて言っても
「レブ……何? ──────ああ、敵のことか」
みたいに、思い出すのにワンテンポ必要な状況が生まれます。
何よりREV-9ってブログに打ち込みづらいんだよ!!
(言いがかり)
さて、名称にばかりこだわっていては先に進めないので次に行きます。
REV-9とグレイス
このREV-9と言う機体、細かい設定はともかくとして機体の特徴としてはターミネーター3に出てくるT-Xと言う機体とほぼ同じです。こちらのほうがずっと高性能ですが、骨格+液体金属というハイブリット型の機体。
違いは、機械を操れないこと(PCに接続して情報収集は出来る)
骨格と液体金属に分かれて別々に活動できるということです。
簡単に説明すると、T-800とT-1000が同時に襲いかかってくるようなもの。
映画ではありませんが、【亜人】と言う漫画作品で佐藤さんがやってるような戦法に近い。
非常に強力な機体であることは間違いないのですが、多く続けているシリーズということもあって強さがいまいち掴めません。個人的にはターミネーター2のT-1000を超えるのはなかなか難しいと考えています。
なにせ打たれ強さはT-800以下で怯みやすく、シュワちゃん相手にガンガンやられていましたからね。回復力と継戦能力がずば抜けているので最終的には勝つんですが、強いかと言われれば首を傾げてしまいます。
今作は最初からシュワちゃんが登場するわけではなく、序盤の戦闘役はもっぱらグレイスです。CMでさんざん流されているように、この方普通の人間ではありません。
【強化型人間】という、改造手術を受けたお人。
戦闘能力は一時的にですがREV-9と同レベルらしく、襲いかかってくる機体をそれはもう、千切っては投げ千切っては投げ奮闘いたします。(勝つことは出来ない)
多分彼女の存在こそ、これまでのシリーズで無かったタイプのキャラクターです。
…………いや、そう言えばターミネーター4で改造人間出てたし、ターミネータージェニシスでもジョンが改造を受けていたな……
やっぱり二番煎じじゃないか!
これもシリーズ長期化の弊害なのでしょう。
ネタバレ感想
以下ネタバレあり
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未来が変わったからって呼び名まで変える必要はないんじゃない?
敵がターミネーターではなくREV-9と言う名称に変更された理由はここにあります。
グレイス「スカイネット? 審判の日? なにそれこのおばさん頭おかしい……」
サラ・コナーへのグレイスへの評価です。
ターミネーターを退け、スカイネットの暴走を食い止めたサラでしたが、その後似たような企業が似たような物を作った結果、似たような未来が出来上がったようです。
面倒くさいしスカイネットでええんちゃう?
この作品、かなり過去ネタが盛り込まれているので基本一見さんお断り。
にもかかわらず、なぜか用語をこれまでと一新してるため、どの層に向けて設定を作り込んだのかがいまいち分かりにくかったです。
未来が変わったんだしスカイネットは変更でもいいけど、マシンはターミネーターで良いんじゃあるまいか。わかりやすいしね。
でも、今作は個人的にはすごく楽しめたように思います。
色々なツッコミどころはあれど、簡潔にまとまった良作と言っていいでしょう。
カーチェイス、ガンアクション、肉弾戦。
これらはシリーズおなじみの展開ではあるものの、やはりこれらが無いとターミネーターシリーズとは呼べないでしょう。
特にREV-9のキャラがすごく好きです。名称についてはT-シリーズを踏襲してほしかったですが、性能とはまた別問題。
このREV-9という機体、とにかく【人間臭い】んです。
液体金属であらゆる人間に化けることが出来るんですが、その力で人々の中に紛れる際に次々と軽口を叩きます。表情も豊かで、現実に存在すれば見破ることは難しいでしょう。
これまでのターミネーターは『無表情が売り』のように、とにかく表情に乏しいイメージでした。変身した敵ターミネーターは笑顔を浮かべつつ目が笑っていないという不気味さがありました。
ゆえのキャラクター性でもあるのですが、表情と感情が豊かになったことによって、
高性能さが強調されていたように思えます。
加えて、敵だけではなく味方も感情豊かです。
なんと家庭を持つ父親になっています
これには流石に驚かされました。あのターミネーターが家庭ってオイオイ……
諸々のツッコミどころは「奥さんが寛容だから」という一言で解決されていました。
このあたりは「夫婦というのは必ずしも肉体関係が必要ではない」という、ポリコレ的な思想を感じて違和感でしたが、シュワちゃんが家庭をもっていたのには普通にほっこりしましたよ。息子さんとの関係ももっと表現してほしかったくらいです。
サラ・コナー
めっちゃ頼りになる無関係のおばちゃん
多分すごく的確に表したキャラ紹介。
言ったとおり、今作ではスカイネットは影も姿もありません。敵もターミネーターではなくREV-9だし、狙われているのはサラじゃなくてダニーです。
つまり、今回の騒動に関してサラ・コナーは部外者であるということ。
一応シュワちゃんとの出会いに必要なキャラクターなのですが、グレイスの腹に刻まれた座標を考えると、必須というわけではないのかもしれない。
まあ彼女が居なければ序盤のハイウェイでゲームオーバーだったので必要ではあるのですが、出落ち感がちょっと強いキャラクターでした。
ダニー・ラモス
影の薄い設定上の主人公
主人公。メキシコ人の女性で、どちらかと言うと少女に近い年齢なのか?
彼女がREV-9に狙われたことによって話が始まるのですが、キャラクターとしてはパンチが弱い気がしました。
未来における救世主となる女性なのですが、すごく勝ち気なキャラクターです。誰に対しても怯むこと無く言葉を発します。
ただ、救世主として自覚してから急にイキり始めたように見えたのは自分だけだろう。(確信)
未来でグレイスの恩人となるのですが、そこの回想シーンがちょっとくどい。
脚本上の都合として強いキャラクターに仕立て上げられたという感じがしました。
正直それ以外に言えることがない。
総評
結構厳しいことを言っているような気がしますが、作品としてはきちんと良作の部類。
休むことのないアクションシーンは飽きさせないし、REV-9のCG描写は綺麗に出来ていました。
主人公だけ個人的に微妙でしたが、その他の人間臭いキャラクターは面白かったです。
途中でポリコレ云々と言いましたが、もともとターミネーターの主役はサラ・コナーという女性ですし、女性が多いという点は全然マイナスポイントではありませんでしたね。
というわけで総評
ストーリー=◯
キャラクター=◎(一部△)
アクション=◎
ファンなら見る価値アリの一作!!
ではまた!!