CGも良し悪し!!
今回は悪いほうだと思った、レンシレンジです。
さて、お久しぶりの映画レビュー。
最近ドタバタしてて映画見れてなかったので、本当に久しぶりでしたよ。
今回紹介するのは、かのウィル・スミスが主演している話題作。
ジェミニマン
あらすじ
世界最強と呼ばれる暗殺者、ヘンリー。
彼は走る高速鉄道の中にいる人間を精密に狙撃できるほどの腕前を誇っていた。
しかし彼も50歳を過ぎ、衰えや悩みを感じていたため引退を決意。
ある時軍人時代の友人と出会い、自分が最後に狙撃した人間の資料が改ざんされている可能性について聞かされる。
自宅で眠りについていたヘンリーに、謎の集団が襲撃をかける。彼らは資料改ざんに関わった者たちの手駒のようだった。
ヘンリーはその危機を脱し、自分に関わっていた者たちが次々に殺されていることを知る。
彼を監視していたダニーと呼ばれる女性工作員を保護し、敵からの逃走劇が始まった。
だが、次に襲撃してきたのはとてつもない戦闘能力を有する男。
その顔つきは、ヘンリーと瓜二つの若者であった。
あらすじ終わり
今回は最初からネタバレを含みます
割と批判的な記事なので、映画が面白かった人は見ないほうがいいよ!
キャラクター
ストーリー自体はすっごく平凡。
これと言って目新しさもなく、ある種使い回されていると言っても良いでしょう。
この映画は力を入れているのがどちらかと言うと映像の方なので、話にはそこまでこだわりがないように感じました。
二時間ほどの映画なのですが、登場人物が無駄に多い。多い割に必要のないキャラクターがほとんどで、これはやらかしているのではと思うほどです。
ヘンリーの直属の上司っぽい男性は、味方っぽいけど実は敵で、でもなんか心情的には味方っぽい立ち位置で別に活躍しない。
ヘンリーが所属する組織のトップの女性は、なんか黒幕っぽいけど雑魚部下しか持ってないし、しつこいわけでもないし、よくわからないけど途中でフェードアウト。
ヘンリーの元所属部隊の仲間の知り合いのロシア人は、なんかそれっぽいこと言って結局何もしていない。
何だこいつら本当に何もしてねぇじゃん
フワッフワなキャラ紹介ですが大体合ってる。
尺稼ぎか、出演契約の関係なのか。別に理由はどうでもいいが、多分活躍しないキャラクターを減らせば、出演料と上映時間は半分で済むでしょう。
「脇役が活躍しないなんてふつうのコトじゃん」と思ったそこのあなた。
メインキャラクターすら何もしてないんですよ
ヘンリーの親友であるバロン。最近おなじみのベネディクト・ウォンと言う役者さんが演じるキャラクターで、中国資本が絡んでる作品なので疑いそうになるが、彼はイギリス出身の香港系イギリス人らしいです。
話がそれましたが、このバロンというキャラクター。存在意味がわからない。
一応、すごい腕前のパイロットと言う設定。ヘンリーの元仲間と言うこともあり、軍事的な戦闘技術も持っているのでしょう。
しかし彼は戦いません。
一発たりとも撃たないし、格闘だってやらない。かといって裏方を頑張るかのかと言えば、もっぱらヘンリーとダニーを無駄に飛行機で世界各地に送るだけ。
最終的に彼は死にますが、死に際のセリフすらありません。死亡フラグを立てていたわけでもなく、物語の都合上あっさり死にます。
あまりに絡みがないので、ヘンリー以外死んだことを誰も気にしません。
そんなもん無名のキャラでええやろがい!!
何なら最初に少し出てきた現相棒の青年でも良かったでしょうが!!
なんでわざわざ具体的な設定を考えた濃いキャラクターを入れた挙げ句、そのキャラを活躍させないんだよ! もっと有能な姿を見せろ!!
結構ツッコミがヒートアップしてきたので次のキャラクター。
本作のラスボスのクレイ。
結局彼は何をしたかったのだろうか
【ジェミニ社】と言うタイトル回収のための軍事会社を経営している人で、ヘンリーのクローンであるジュニアを生み出した張本人。
彼の行動を思い返してみると、
クローン技術の生みの親の科学者をヘンリーを騙して暗殺させたろ。←へー
ヘンリーが騙されたことに気づきかけたので暗殺したろ。←ふーん
ヘンリーめっちゃ強いから、自分で育てたジュニア送ったろ。←ほーん
おい待てなんでジュニア送った
どうやらヘンリーの素性を隠して暗殺に送ったようなのですが、暗殺相手の顔を見ずに倒すなんて普通無理でしょうし、その過程で自分がヘンリーと深い関係にあることはジュニアも気づくはずです。
「通過儀礼のため」とかなんとか言っていましたが、
ガバガバ計画だと思ったのは私だけですか?
まあ、ヘンリーが強すぎてジュニアじゃないと相手にならないというのは面白い展開ですが、ジュニアが離反してしまうリスクを考えるとリターンが少ないように思えます。
しかも最終的にクローンはもうひとり居て、そっちは命令通りに動く完璧な戦闘マシーン。最初からこっちを使えば、難なくヘンリーを討ち取れていたろうに。
で、最終的に彼も死ぬことになるのですが、その行動も謎。
わざわざ自殺しに行ったような形で、ヘンリーとジュニアの会話を棒立ちで聞いてくれるお人好しでした。まじで意味が分からん。
とまあ、ツッコみだしたら文章量が限界突破してしまうのでこれくらいにしておこう。
CG
ストーリーじゃなくてCGを見る映画なんだよこれは!!
と言う言葉が聞こえてきそうですが、
大丈夫。CGも割と突っ込みどころがあるからさ。
今作の目玉は、ウィル・スミスが同じ画面に二人いるということ。
最初に言ったとおり、こういった設定は割と使い古されています。ですが、そういった映画は同じ画面にはそのキャラクターを映しません。一人の顔が映っている時は、もうひとりは後頭部。みたいな画面構成で工夫してあります。
しかし、今作は言ったとおり画面上にウィル・スミスが二人。いやさ三人出てくる場面もあります。CGが発展した現代ならではの表現ですね。
だが、残念ながらそれが悪い方向に行った映画だと感じました。
とにかくふんだんにCGと合成を多用しているので、見る人が見ると違和感が強い。
自分の観察眼が鋭いとは思えませんが、分かるんですよ。CG感が。
なにせ、不必要な場面ですらCGに頼ってますからね。
単独の顔面ドアップを映せば、それがCGであることは割と簡単にわかります。その部分はウィル・スミスに薄いCGをかければ随分違ったでしょうに、もったいない。
二人並んで歩くシーンなんかも、役者さんが演じている歩き方とCGのなめらかすぎる歩き方が対照的で違和感。
他の役者さんが演じて、その上からCGをかけて別人にするという方法ならば、もう少し違和感も薄くなったのではと思います。
部分的にはフルCGなので、
「あれ? ゲームのムービーシーン見に来たんだっけ?」
と思う箇所もありましたね。
また、グリーンバックのシーンが非常に多い。昨今では全然珍しくないんですが、なぜかこの映画はすごく気になった。
役者さんと背景のコントラストが違うので、合成だというのがバレバレです。
いやホント、なんでこんなに違和感が強いのかがわからない。他の映画と大差ないんですが、一つ粗が見つかってしまうと、途端に粗探しになってしまうのは悪い癖です。
とまあ、映画の悪い部分ばかり書いてきましたが、アクションに関しては素晴らしい作品です。CGを使っているので当然かも知れませんが、人外的なアクションが最初から最後までずっと観れます。
とにかくスピード感があり、途切れない戦闘は必見です。
まとめ
ストーリー=△
キャラクター=✖
アクション=◯
CG=人による
アクション好きならアクション目当てで見に行くのが吉。
ストーリー重視、キャラ重視ならDVDを待っても良いかもしれません。
総評
すっごくお金をかけたB級映画(矛盾)
ではまた!!