遠い昔、はるかかなたの銀河で……
ローズが死んだ!!(この人でなしぃ!!)
いや、生きてましたけどね。レンシレンジです。
今回は良くも悪くも話題作。
スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け
についての記事です。
後半からネタバレありの感想なので注意。
とりあえずEP8が大戦犯なのは間違いない(憤怒)
あらすじ
祖父ダース・ベイダーの意思を継ぎ、ファースト・オーダーの最高指揮官となったカイロ・レン。
シスの遺産を求め宇宙を駆け巡っていた彼は、すべての黒幕と遭遇する。
一方のフィン達はファースト・オーダーに対抗するために情報を集め、レイは根拠地に残って修行に明け暮れていた。
フィン達が持ち帰った情報により、ファースト・オーダーが16時間後に総攻撃を仕掛けると知った反乱軍は、敵の根拠地を探るべく新たなる旅へと向かうのであった。
あらすじ終わり
まず第一に──
JJエイブラムス頑張ったなぁ……
本当に頑張った。よくぞEP8の大失態から話を持ち直してくれたよ。
いろいろな感想サイトを見回っているけども、大体の人がこの感想を抱いているのが面白いところ。
それぐらいにEP8はひどかった。賛否あるのは承知の上で言うが、
わが映画史におけるワーストクソ映画候補に名乗りを上げるレベルです。
意味のないキャラ
意味のない行動
むしろ事態を悪化させる行動
意味不明な秘密主義
キャラ崩壊
設定崩壊
ポリコレ
いやぁ、今作を見て改めて思いましたが、本当にやらかしてたなEP8!!
さて、このまま行くと記事の殆どがEP8の悪口になるので、そろそろ次に行きましょう。
改めて言いますが、今作はなかなかの良作に仕上がっていました。
綺麗に話がまとまっていたので、【スカイウォーカーサーガ】の最終作としてはかなりベストな出来栄えではないでしょうか。
ライトセーバーのアクション。
宇宙船でのチェイスと空中戦。
船内でのガンアクション。
そして迎える最終決戦。
スター・ウォーズの中でも長い上映時間らしいのですが、最後までダレずに見ることの出来る構成となっています。
キャラクターの掘り下げも行われており、レイに関しては出生の秘密が明かされたことによって衝撃的な展開がなされました。
ストーリーを追っていくと途中で気がついてしまう人も居るでしょうが、今作を前情報無しで観た人ならばかなりショッキングな事実となるでしょう。
惜しむらくは、味方や敵の行動理念がよく分からないことでしょうか。
反乱軍はファースト・オーダーを倒すために戦力を立て直しているのは分かるのですが、全体的な戦闘がラストしか無いので行き当たりばったりに見えます。
ファースト・オーダーは前作で十数人程度になった反乱軍をなぜ倒せなかったのか謎ですし、黒幕に至ってはマジで行き当りばったり。このあたりは後半ネタバレで解説します。
とにかく全体の構成は、
前作の否定
伝説の装備集め
キャラクターの掘り下げ
となっています。
前作の否定に尺を割かなければもっと面白くなっていたかと思うとうらめしや。
伝説の装備集めならぬ、超遠回りお使いイベント。本来ならダレる箇所ですが、それぞれの土地の特色が楽しく、行く先々で新キャラが協力してくれるので個人的には楽しめました。
キャラの掘り下げは先に書いたレイやカイロ・レンについてですね。詳しくは後半で。
さて、これ以上のことはネタバレをしなければ書けないので
此処から先はネタバレ有りです。特に今作はネタバレをしないほうが楽しめるので、まだ観てない人はブラウザバックでお願いします。
以下ネタバレ
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ネタバレ感想
ルーク「ジェダイの武器に敬意を払え────敬意を払え(ガチギレ)」
おい聞いてるかEP8の脚本!!
マジでEP8とは何だったのか……
今作の要素のうち、いくらかを前作で消化できていればもっと壮大な展開も出来ただろうにと思います。
それはともかくとして、今作に置ける最大の衝撃は、
レイの爺さんパルパティーン問題
でしょう。しかも爺さんゾンビ化して生きてるし。スノークの正体だったし。
絶対前作の尻拭いな後付設定でしょうが、これはかなり良かった。
ラストの超大規模フォース・ライトニングは流石にハッスルしすぎと思いましたが、
ラスボスが身内
と言うスター・ウォーズのお約束を持ってきたのはかなりの好印象。
少なくとも私が求めていたスター・ウォーズはこれだった。
レイ
【スカイウォーカーの夜明け】というタイトルから、大半の人の予想は
「レイはスカイウォーカーの関係者なんだろうなぁ」
というものだったはず。
しかし蓋を開けてみればシリーズ最悪の敵の関係者。
そりゃ鍛えて無くても強いのは当たり前だし、暗黒面のレンからお誘いを受けるのも当然ですね。血筋から見てダークサイドなお人でした。
ただ、レイの両親は悪い人たちじゃなかったようで、パルパティーン一族全体が極悪人であるということはなさそうです。
前述にライトセーバーのアクションシーンについて書きましたが、今作ではかなりライトセーバー戦が多かったです。しかし、若干殺陣としては未完成だったようにも感じました。動きが予定調和で素人目にも隙がめっちゃでかい。そこが残念。
カイロ・レン
今作においての主人公は間違いなくレイですが、ある意味ダブル主人公としてシリーズを跨いでいるのがカイロ・レン。
小物ダークサイドから始まり、ファースト・オーダーのトップへと上り詰め、最終的にダース・ベイダーと同じくライトサイドへと戻ってレイと共闘した男。
正直ここまで上り詰めるとは思っていませんでした。
ファンの間ではEP8辺りからライトサイドに戻るのではと考察があったようで、
ジェダイのレンとシスのレイが並んだ画像は非常に興味深かった。検索すれば出てくるはずですので、是非見てもらいたい。
最後のレイとのキスはよく分からなかった。ディズニーはラブシーンを入れないといけない決まりでもあるんでしょうか?
個人的にレイとレンは【兄妹のような絆】を持っていると思っていたので、ここはちょっと違和感です。
レン騎士団
メッチャクチャもったいぶって、ようやく今作登場した【レン騎士団】。
ビジュアルは凄く格好いいのですが、なんで彼らはライトセーバーを持っていないのだろうと疑問。武器も原始的な剣や斧なので、彼らが普通の兵士と戦ったら普通に負けるのではあるまいか。
しかもかなり無感動にレンに滅ぼされてしまったので、かなり勿体ない人たちだと思いました。彼らの掘り下げはEP8辺りでやっておくべきでしたね。カジノに行ったりローズとキスしたりしてないでさぁ!
ちなみにカイロ・レンの名前を騎士団につけたのではなく、レン騎士団と言う団体から名前をとってカイロ・レンと名乗ったらしいです。調べてみて後から知りました。
レンさん、中二病じゃなかったんですね。
ローズ
ローズは死んだ※生きてます
ある意味キャラクターとして死んでしまったローズ。
ポリコレ的なアレで、大手の感想サイトでは彼女に対して触れませんが私は容赦しません。ジャー・ジャー・ビンクスに並んで大嫌いなキャラクターです。
前作で調子に乗って話をめちゃくちゃにしてくれやがった変な髪型。存在意義を疑われていた前作を経て、今作ではちょい役にランクダウン。正直英断だと思わざるを得ない。
フィンとその後どうなったか? そもそも反乱軍の本部で何をしていたのか。
何一つ今作では語られていません。でもそれが良い。その程度で十分過ぎる。
とは言え、一つだけ言っておきたいことがあります。
キャラが嫌いでも役者さんを攻撃するのはやめような?
ローズの中の人は前作で相当バッシングを受けられたそうです。それこそヘイトな発言や、人種差別などの暴言まで。
私は役者さん自身は非常に頑張っていたと評価しています。無名の方が超大作に抜擢されるに当たってかなりの不安もあったでしょうに。
私はローズというキャラクターが嫌いで、それを作り上げた脚本も大嫌いですが、中の人は愛嬌のある顔つきをしていると思っています。
感想が過激になって、他者を攻撃するのはやってはいけない行為なので注意しましょう。
なんかキャラについては一番文量があるなw
フィン
結局最後まで明かされなかった彼の【レイに伝えたかったこと】
正直このシーンでは「I LOVE YOU」的な話だと思ったのは私だけじゃないはず。
ローズ? ははっ、知らんな
ですが、最終的にレイとレンがキスしてしまったので、この展開だと私の大嫌いなNTRになってしまうので別の見方をしてみます。
おそらく、フィンがこれまでの感謝を伝えたかったのではないでしょうか。
ポーと同様、人生の恩人であるレイに最後の感謝を言おうとしたのだと思います。
そこまで引っ張るネタじゃないので、もっと別の深い理由があるのかもしれませんが。
ランド・カルリジアン
EP4~6までの主要キャラクター。最終作にしてようやくの復活!
────なのですが、内容的には凄くちょい役。カメオ出演レベル。
もっと本筋に絡んでくるのかと思えば、レイ一行を助けた後銀河の仲間を集め、救援に駆けつけるという美味しいところだけを持っていきました。
もっとガンガンミレニアム・ファルコン号を操縦するかと思えばそんなことはない。
もうちょっと出番を与えてほしかったキャラクターでした。
フォース・チャット
ハン・ソロ「フォースってのはそういう物じゃない(迫真)」
前作で賛否あったフォース・チャット。フォース・スカイプとも言う。
つまり遠く離れていても意思を通わせることが出来る力のこと。
前作では延々とレイとレンが会話をしているだけでしたが、今作ではなんとライトセーバー戦まで繰り広げられてしまいます。
フォースとして見れば違和感が残りますが、脚本としては上手く落とし込んでいたように思えます。アクションシーンがそれだけ増えますからね。
ただ疑問に思ったのが、遠く離れている相手が持つアイテムを受け取ることが出来ると言う点。
レイがつけていたネックレスしかり、ライトセーバーしかりです。
それで話が動いたり、窮地を脱したりするのでまあ良いのですが、
原理が全然分かんねぇ!
フォースってそういうものだったっけ? 解釈はあれど、そこまでトンデモ能力じゃなかった気がするんだけどなぁ。
やはり前作で変に設定を盛り込んじゃったから帳尻合わせのためなのか……
今作のフォースは全体的に超強化されていたように思います。
パルパティーンのフォース・ライトニングも超強かったし。
おしい点
これに関しては自分の勝手な思い込みかもしれませんが、途中までの伏線が投げっぱなしになっていたように見えました。
実は私、途中までは
「トルーパーが反乱を起こして味方になるんだろうなぁ」
と予想していたのです。根拠としては、
ファースト・オーダー内にスパイが居た
中隊まるごと反乱を起こした元トルーパーが味方
戦艦動かすために無理やり若者を徴兵してる
などです。なので、最終決戦の際に
スター・デストロイヤーVSスター・デストロイヤー
が見れると思っていたのですがそんなことはなかったぜ!
銀河中の民間船が大集結したシーンは鳥肌モノでしたが、もう一捻りほしかったです。
大体この世界のトルーパー従順すぎるし、反乱軍も彼らに容赦なさすぎると思うんですよ。嫌々やってるのがフィンや離脱中隊だけじゃないはずなのに。
レンがライトサイドに復帰したのだから、そのあたりも含めて善悪入り乱れる話にしても面白いのではないでしょうか。
最後に
とまあ、書き出したらとんでもない文量になりそうなのでこれぐらいにしておきましょう。
スカイウォーカーサーガ、シリーズ全9作品。(番外編を除く)
すべて見ている私ですが、抱く感想は千差万別でしょう。特に世代によってどのシリーズが当たりで、どのシリーズが外れかは違ってくるはず。
私はEP1~3から入った世代なので、後からEP4~6を見るとアクションシーンなどが物足りなく感じてしまいます。
新三部作から入った人ならそれ以前がおかしく感じる場合もあるでしょう。
賛否ある作品だからこそ、
他人の感想に対して寛容に、
攻撃的にならないようにしましょうね。
ではまた!!