DL同人の道

DL同人を中心に、絵で食べて行けるように頑張っていくブログ。

レンシレンジの漫画紹介 第五回【聲の形】 自分を見つめ直す少年少女たちの物語

 

 

二作品やったんだから残りもやろう!!

 

でも眠気に負けて一日休んだレンシレンジです。

 

今回も大今良時先生の作品紹介。

三作の漫画を手掛けた先生の作品の中でも、おそらく最も知名度が高いであろう

 

聲の形

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をご紹介。

【こえのかたち】と読みます。蟹の形じゃないので気をつけて。

でも蟹の形で検索しても、ちゃんとこの作品が出てくる親切設計

 

アクションや恋愛ものとは一線を画す、道徳教材にすらなった漫画です。

 

 

 

あらすじ

 

主人公石田将也のクラスに転向してきた西宮硝子は聴覚障害者だった。

ノートによる筆談でみんなと仲良くすることを希望していた硝子だったが、ガキ大将のような立場にいた将也は彼女をからかいの対象と見てしまい、クラス全体を巻き込んだいじめへと発展する。

徐々にエスカレートしていったいじめにより、硝子の補聴器を捨てるという行為に及んだ将也。

結果、硝子の母親の通報により学級会が執り行われる。

そこでは、いじめの中心人物であった将也にすべての罪がなすりつけられ、一緒になっていじめていたクラスメイトや、放置していた担任の威圧的な糾弾がこだました。

当の硝子はその後転校してしまい、将也はクラスで孤立して逆にいじめの対象となってしまう。

いじめを受ける側になり、自己嫌悪と後悔に苛まれた将也は、贖罪のために手話を覚え、高校進学に再会した硝子と親睦を深めていくのだが……

 

                                 あらすじ終わり

 

この物語は辛いよぉ?

 

最初に言った通り、この作品は道徳の教材に使われるほどの完成度を誇り、かつ説得力のある内容となっています。

その題材は、

 

聴覚障害

いじめ

 

を取り扱っています。どっちも重大で

正直漫画で取り上げるタイプの題材ではない

いじめに関してはよくあるかも知れませんが、聲の形に関して言えば非常にリアリティのある設定なので、やはり異端と言わざるを得ません。

 

なので、読んでいて結構しんどくなる漫画であります。

特に第一巻は、主人公将也の原点となるいじめ問題をガッツリ取り上げているので、

この漫画を何度と無く繰り返し読んでいる私でさえ忌避する内容となっています。

ある意味完成度が一番高いのが第一巻で、いじめの内容に関しても

「あぁ……なるほど……」

と頷いてしまう物です。

 

確かにこういう奴らって周りに居たし、多分自分もその中の一人だったんだろうなぁ

 

と思わずにはいられません。

いじめって「いじめをしている」と言う自意識が欠如してるのが一番の問題なんですよねぇ。

 

話がそれたので漫画の話に戻りましょう。

第一巻が主人公の小学時代。第二巻から高校時代へと時間が進みます。

いじめを後悔し、償いがしたい将也が手話を覚え、硝子を探し出すところから始まります。

ただ、将也の考える贖罪が「最終的に自殺すること」なのが辛い。

もちろん、初っ端から自殺して終了という物語ではありません。

硝子と再会し、彼女と交友しているうちに贖罪の方法を考えるようになることが、物語の中心軸となっていきます。

 

 

贖罪とはなにか

 

聲の形をネタバレなしに紹介することのなんと難しいことか……

なのでかなり道徳的な話が中心となる今記事。

 

主人公将也にとって、最初の贖罪は【死んで償うこと】。

そして徐々に【硝子のために人生を費やすこと】と変化していきます。

ブコメだったら弄り倒すような青臭い一コマですが、

 

この漫画はガチです

 

将也にとって硝子は罪の意識の塊であり、恋愛対象ではありません。

まあ、これが原因で途中ニヤニヤする事態に発展するのですが、それは是非読んで確かめてみてください。下手な恋愛マンガよりもニヤニヤ出来ます。

 

ともかく、将也は良くも悪くも硝子を生きる目的としていくわけです。

具体的には、硝子が当たり前に歩むはずだった人生を取り戻すため、かつての友人を探し出して、学生らしく遊んだり創作活動に勤しんだりするのです。

 

で、この漫画で絶えず問題提起されているのが

どうすれば贖罪になるのか

なのですが…………本当どうすれば解決するんでしょうね?

 

謝って終わり。

仲直りして終わり。

相手の人生を取り戻して終わり。

死んで終わり。

 

様々な方法が作品内で提示されていますが、やはり難しい問題。答えも人それぞれで千差万別あるでしょう。

一応、物語の最後に作品内での結論を出しています。私は中々納得の行く答えだと思いましたが、これも人によっては受け入れられない結論かもしれません。

読んでみて、どう感じるかは読者次第という漫画なのです。

 

 

 

漫画としての面白さ

 

道徳の話を中心にした今記事ですが、これは漫画のお話。漫画について書かねば意味がない。

というわけで、聲の形がどのように漫画として面白いのかを紹介します。

 

不滅のあなたへ】【マルドゥック・スクランブルで紹介したように、

大今良時先生は物語の構成と空間表現が上手い。

今作に関して言うと、

 

上げて落とす!

 

が非常に上手く使われています。

物語が上手く進み、ハッピーエンド間近で一気に落とされる恐怖。

それがきちんと物語にとって必然性を帯びているのが凄い。

恋愛漫画としてのベストエンドを取るのではなく、

リアリティ漫画としてのベターエンドを取った作品です。

 

空間表現について、この漫画は道徳漫画です。ヒューマンドラマと言っても良い。

しかし、なぜかバトル漫画並みに絵が動く。

この辺り先生の真骨頂。マルドゥック・スクランブルのカジノ編でも同じような現象が起きています。

不自然なほど大げさな動きをキャラクターにさせて、それが自然に漫画として馴染んでいるというのは凄いと思いますね。

 

ちなみに、硝子母によるとある行動は伝説的で、

バトル漫画の必殺技並みに迫力があります。

これは本当に必見。是非見て欲しい一コマです。いや二コマかな?

 

 

 

最後に

 

これまで散々【道徳的な漫画】と表現してきましたが、

聲の形恋愛漫画としても読める作品です。

これまでの記事とやや矛盾しているようですが、将也や硝子達登場人物の成長と、それによる心理的な変化がむず痒く、途中で書いた通りニヤニヤ出来るシーンがいくつもあります。

ネタバレが出来ないのが辛い。ああ本当……月が綺麗ですねぇ(意味深)

 

最後になりましたが、この作品は京都アニメーションによる劇場アニメ化されています。

かなり端折った内容なので、これだけを観て作品の全貌を知ることは出来ません。

ですが、非常に綺麗な絵でまとめられているので、ここから入って漫画を読んでみるのもオススメです。

 

 

ではまた!

 

レンシレンジの漫画紹介 第四回【マルドゥック・スクランブル】 人を生き直す少女の物語

 

 

エグい話はなんか読みたくなるよね!!

 

そして後悔する日々。レンシレンジです。

あれですよ。ネットサーフィンしてる中、なぜか頻繁に出てくる辛い系の漫画広告。

読んでみて絶対後悔するほどのエグい話なのに、なぜか広告クリックしちゃうアレ。

 

そんな感じで今回の漫画紹介は

 

マルドゥック・スクランブル

 

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ルーン=バロット

これのコミカライズをご紹介。

 

 

 

あらすじ

 

主人公【バロット】はオクトーバー社と言う巨大企業の裏仕事を請け負う【シェル】の計画により命を落としかける。

しかしシェルの操作をしていた委任事件担当捜査官の【イースター】と、人語を解する金色のネズミ型万能兵器【ウフコック】によって救出される。

全身の皮膚と声帯機能を失ったバロットは移植手術によって一命をとりとめ、彼女を葬ろうとしたシェルとその上層組織であるオクトーバー社の犯罪を取り締まるために、ウフコックに協力することとなる。

しかしシェルが雇っている【ボイルド】と言う男が彼女たちを追い詰めるのであった。

 

                                あらすじ終わり

 

 

前回の不滅のあなたへに続き、大今良時先生の作品。

 

renshire.hatenablog.com

 

前回の記事にも書いた通り、大今良時先生の作風は

 

辛い感動・飾らぬエグさ

 

です。

マルドゥック・スクランブルは元々小説が原作の作品で、先生はその作画担当。

しかし、その作風はきちんと描かれており、原作そのものがエゲツない話であることもあって、めっちゃエグい作品になっています。

 

そもそも主人公バロットの設定からして【少女娼婦】なんです。

 

つまり未成年の性的職業。現代日本だと倫理的に即アウトな代物です。

コミック版だと説明が端的なので世界観が分かりづらいのですが、

割とディストピアな雰囲気を持つ世界が舞台となっています。

それというのも、

 

一般人が凶悪犯罪に簡単に巻き込まれる

立件できなければ凶悪犯罪も無罪放免

頭のネジが飛んだ集団が普通に活動

軍人に対して薬物や肉体改造を強要

 

ざっと挙げただけでもこの始末。

主人公周辺の話が中心なので、それ以外は平和なのかも知れませんが、やはり倫理観がぶっ飛んだ世界であることは間違いなさそう。

最近だと【PSYCHO-PASS】という作品がかなり近いでしょう。これが好きなら、マルドゥック・スクランブルにもハマる可能性は高いです。

 

特にエグイ描写がたくさんあるのが第二・三巻。

 

 正直なところ、トラウマになるレベルで救いがありません。

巻き込まれただけの親子が辛すぎるし、後に出てくるその家族も相まって

 

「警察仕事しろやっ!!」

 

と叫びたくなります。

 

逆に安心して読みたいならばオススメは第五・六巻。

 

これはほぼ純粋にギャンブルのお話なのでドロドロとした裏世界の話はかなり控えめ。

私が一番好きなお話でもあります。

 

 

戦闘描写

 

大今良時先生の作画、戦闘シーンが凄い。

大胆な構図と空間描写。キャラクターたちの表情は場の緊迫感をひしひしと伝えてくる素晴らしいものです。

漫画全体を見ると戦闘シーンが少ない巻などもありますが、バトル漫画としては十分すぎるほどのページを割いており、戦闘がみたいという層でも満足の行く漫画でしょう。

 

個人的ベストバウトはやはりバロットVSボイルドの最終決戦。

 

持てる力を全て振り絞っての死闘は最終決戦にふさわしく、

これまで登場した戦い方や武器を導入しているので、バロットの成長が垣間見えるのがまた良い。

また、最終決戦の幕引きは原作とは少し異なるらしく、バロットの台詞は心にぐさりと刺さる秀逸なものとなっていました。

 

あらすじ部分で紹介した私の一番好きな話である第五・六巻。

全ての単行本で、最も戦闘シーンの少ない巻です。

イースター、ウフコックと共に、証拠品を探しにカジノへと赴く話で、中身ももちろんギャンブル。

しかし、読んでいての興奮の度合いは戦闘シーンに負けず劣らず。

ポーカー、ルーレット、ブラックジャック

ギャンブルをしているはずなのに、戦闘シーンと変わらないくらいにキャラが動くんです。その構図や構成は天才的とすら言えるでしょう。

ギャンブルの知識なんて全くない私ですが、問題なく楽しめる話に仕上がっていました。

 

 

最後に

 

 今回紹介したマルドゥック・スクランブル

この作品に関して言えば、万人受けするタイプの漫画ではありません。

ダークな世界観に、現実にも存在するグロテスクな犯罪。

それを隠すこと無く描写しているので、私が推奨する年齢は高校生以上です。

前回の不滅のあなたへと同じ感覚で読んでしまうと痛い目を見るでしょう。

 

また、最初に言った通りこの作品は小説が原作のコミカライズです。

私は原作は未読ですが、興味を持った方は読んでみてみるのもありでしょう。

 劇場アニメとしても公開されていますが、コミック版とは構成やキャラデザなどが全く異なるので、割と別作品として観たほうが良いかも知れません。

ちなみに劇場アニメは物によってはR-18指定されていますので、

年齢未満の良い子達は観ちゃだめだぞ。

 

ではまた!

レンシレンジの漫画紹介 第三回【不滅のあなたへ】 生まれてきた意味を知るための人生譚

 

どこの親善大使様だよ!!

 

伝わりにくいネタを冒頭で叫ぶ男、レンシレンジです。

それはそうとテイルズオブジアビスは名作。マジおすすめ。

 

漫画紹介も第三回。今回は割と最近の作品で、知る人ぞ知る名作。

 

 

不滅のあなたへ

 

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フシ

 

をご紹介。

 

 

 

あらすじ

 

とある世界に【球】が投げ込まれた。

球は世界のありとあらゆるものから刺激を得て、その姿へと変える能力を持っている。

やがて石へ、苔へ、そしてオオカミへと変貌を遂げる。

オオカミへと変わった彼は、自分の致命傷ですら癒やす不死身の体。

あてもなく雪に閉ざされた大地を歩んでいた。

そしてある一人の少年に出会ったことで、彼の数奇な人生が始まるのである。

 

 

…………はい。意味が分かりませんね!

 

 

正直なところ、私が初めて第一話を読んだときの感想が「意味不明」というものでした。

一話完結の物語から話が始まるのですが、説明がほとんどない。

とある少年の独白が延々と続くのですが、【彼は主人公ではない】んですよ。

主人公はあくまで【球】の方。そして第一話ではオオカミが主人公なわけです。

 

ですが、この第一話も凄く完成度が高い。

 

少年の半生を描き、辛く泣ける展開はそれだけで作品が一本作れそうな勢い。

私が初めて読んだ時は、完成度の高い読み切り漫画だと思ったほどです。

 

連載作品としての形式上、一話切りをされる可能性が高い作品だと思います。

実際一話だけで満足できる質を持ち、連載作品として見ても一話だけでは難解すぎて意味不明。

そういったスタートダッシュが難しい作品と言えるでしょう。

 

そんな作品だからこそ、私は声を大にして言いたい。

 

「やめてぇ!! 第二巻まで読んでから判断してぇ!!」

 

そう。この漫画の真骨頂は第二巻から始まるのです。

ややスロースターターな作品であることは認めます。

しかし第二巻……と言うより【ヤノメ編】が完結した辺りから一気にこの作品の良さが分かり始めるのです。

とにかくせめて二巻の中間ぐらいまでは絶対に読んで欲しい!!

 

 

 

漫画の内容

 

この作品はいくつかのハッキリとした区切りのある内容になっています。

それぞれの編を経て、球が徐々に成長を遂げる物語です。

 

ニナンナ編

ヤノメ編

タクナハ編

ジャナンダ島編

サールナイン島編

ウラリス王国編

レンリル王国編

 

ざっとまとめるとこれだけの区切りがあります。

既刊11巻(19/8/16現在)にしては多いようにも見えますが、もう少し簡単にまとめると、

 

ニナンナ・ヤノメ編

 

タクナハ編

 

ジャナンダ島・サールナイン島編

 

ウラリス王国・レンリル王国編

 

 

上記の4つの大きな話に別れています。

なにより、主人公である【フシ】(ニナンナ・ヤノメ編で命名)は、不老不死の肉体を持つ特別な存在。

各物語も大きく時代が別れており、物語初期から現在まで見ると約100年近くの時が流れています。当然仲間たちの入れ替わりも激しく、基本的に章をまたいで着いてきてくれるキャラクターは一人しかいません。

 

ですが、この主人公フシは様々な物に変身できる能力を持っています。

石や苔、オオカミのみならず、刺激を与えられた仲間たちにも変身できるのです。

なので、時代を経て仲間との別れを経験したとしても、仲間たちに変身して様々な活躍をすることが出来るというわけです。

絵的にもお気に入りのキャラクターが退場しなくて済むし、フシ自身の成長に加えて仲間の能力が使えるようになるというのは、物語としては非常にワクワクする展開だと思います。

 

個人的に大好きなのがタクナハ編。この話だけでも何十回と読み直ししたことか……

とにかく泣ける。辛い。リア充幸せになってくれよぅ頼むから……

ここまで綺麗な展開をよくぞ漫画としてまとめられたものです。最高かよ。

 

この記事でネタバレはしないので、この話を知りたい人は漫画を直接読んでね!

 タクナハ編収録の第四巻

 

 

作者 大今良時

 

不滅のあなたへ】の作者、大今良時先生。

男性風の名前ですが、これはペンネームで女性作家さんだそうです。

代表作はマルドゥック・スクランブル】【聲の形です。

聲の形は非常に話題になった作品で、京都アニメーションによる劇場アニメとして公開されている大ヒット作です。

 

何を隠そう、私は先生のファンである。

 

先生が描かれた三作は全て全巻持っていますし、感動系の物語が苦手な私が唯一安心して(?)読めるのが先生の作品。

特徴は、

 

辛い感動・飾らぬエグさ

 

聲の形を読んだことのある人ならば分かるかも知れませんが、とにかくストーリーがえげつない。

タブーや言いづらい話をガンガン突っ込んでくるチャレンジャーです。

故に教育的にも非常に完成度の高い作品に仕上がったのでしょう。

 

感情を表現することが上手い。躍動感がある絵に引き込まれる。

こちらの感情を揺さぶるような構成に、話作りが非常に上手い先生だと考えています。

今回の作品以外も今度紹介するつもりなので、その時はまた読んでみてください。

 

 

最後に

 

私が他人にオススメする上で、必ず上位に入る漫画がこの作品。

冒頭で言った通り、一話切りをされかねない構成でもあるので、必ず二巻まで読むように脅しつけます。←おい

 二巻、そして三巻まで読ませることができればこっちのもの。

あとは自動的にハマる事間違いなしです。

一気に読み進め、全巻購入してくれることでしょう。

なのでこの記事を読んでくれている皆様にも最後に念押ししておきます。

 

 

絶対に二巻までは読めよ!! 絶対の絶対だからな!!

 

 

では次回!

 

 

 

オススメ動画配信サービス 私がNetflixを勧める点と不満な点をご紹介

 

 

気圧メタメタで体調がやばい!!

 

夏のこの時期は死にかけているレンシレンジです。

 

本日の話題は天気関係ないです。

私のブログのメインコンテンツは映画に関する話。という訳で

 

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画像引用:Netflix公式サイト

についてのお話です。

 

 

 

動画配信サービス

 

世はまさに動画配信サービス戦国時代。

数多のサービスは数えるのが億劫になるほどの規模を誇り、実際私も面倒くさいので数えることは致しません。

一口に動画配信サービスと言っても、大きく分けると二つに分類されます。

 

まずは1つ目、レンタル方式のサービス。

 

有名所で言うと、ツタヤやAmazonなんかがこのサービスを行っています。

見たい動画を選び、期間限定でネットで観ることの出来る方式ですね。昔はこちらのほうが主流で、DVDを返しに行かなくて良いと言うメリットが人気を博していました。

私は利用していないので詳しくはありませんが、あまり映画を観ない人向けのサービスでしょう。週末に一本観るだけなら、間違いなくこのサービスのほうがお得です。

 

そして2つ目、定額見放題方式のサービス。

 

現在はこちらが主流で、今回紹介するNetflixもこの方式に属します。前述のツタヤやAmazonもこちらに参入しており、大手の動画配信会社ならば大体どこでもやっているんじゃないでしょうか。

こちらの特徴は、毎月一定額を支払うことで、そのサービスで配信されている映画・アニメ・番組等をいくらでも見放題という事です。

ほぼ毎日映画を観る!! という方にはこちらのほうがお得でしょう。

何百本ものDVDを自宅に置いているようなものなので、気分によって好きな映画を観ることが出来ます。

 

さて、この二つの方式についてですが、簡単にメリット・デメリットをご紹介。

 

レンタル方式

メリット

①新作がすぐに観れる

②必要な分だけお金を払えばいいので、人によっては安い

 

デメリット

①一本あたりの値段は高い

②一回一回決済をする必要があるため手間がかかる

 

 

定額見放題方式

メリット

①大量の動画をいつでも選んで観れる

②本数あたりの値段が激安

 

デメリット

①新作が出るまで時間がかかる

②定期的に見れなくなる作品がある

 

 

こんなところでしょうか。

レンタル方式は観たいものをすぐに見れるのがメリット。

定額方式は大量の映画を安くみれるのがメリットです。

 

一長一短あるこれらのサービスですが、どちらを選ぶかはやはり人によります。

 

時々しか映画を観ない人はレンタル方式

 

たくさん映画を観る人は定額方式

 

このように選ぶことをオススメします。

…………と言うか、

 

ぶっちゃけ両方登録するのが一番効率が良いです。

 

映画を全く観ないなら登録する意味はないでしょうが、それなりに観る人ならこれも一つの手。普段は定額方式で映画を観て、必要に応じてレンタルする。

レンタル方式は登録だけなら無料ですしね。サービスが無くならない理由はこの辺りなのかも知れません。

 

 

 

Netflix

 

定額見放題方式で大手と言えばこのサービス。

アメリカはカリフォルニアに本社を置いている会社だそうで、日本上陸は意外にも遅く2015年。

近年では成長が著しく、本国でもかなりの登録率を誇っているそうです。

私自身このサービスに登録しているのですが、その理由としてはいくつか挙げられます

 

①洋画が強い

 

アメリカに本社があるということで、やはり洋画がメインコンテンツ。

古い名作から新作まで幅広く取り扱っています。

映画に関しては私の趣味にドンピシャな作品が数多くあり、何回観ても飽きが来ない優良コンテンツです。

しかも先日、とうとう【アイアンマン】が配信!!(19/8/15時点)

ディズニー映画はほぼ配信していないNetflixが、とうとう本気を出してくれたと狂喜乱舞。

トム・ホランド版のスパイダーマンも例外的に配信しているので、好きな方は選択肢に入るサービスです。

 

②オリジナルコンテンツが強い

 

最近では、動画配信サービスオリジナルの映画やドラマが作られることが多くなりました。

特にそれらに力を入れていると思うのがNetflix

かのマーベルに関しても、ディフェンダーズシリーズ】と言う映画と世界観が共有されたドラマを多数配信しています。個人的なオススメは【パニッシャー】です。

その他にも、普通に映画館で公開されるレベルの映画を作成したり、ここでしか観れない要素が目白押しなのでかなりのオススメ。

 

 

とまあ、Netflixを褒めちぎった私ですが、不満がないわけではありません。

次に紹介するのは、個人的に不満に思っている要素です。

 

③検索機能が貧弱

 

これは有り体に言って最低です。

検索機能はほぼ使い物になりません。コメディ映画を検索して、ホラー映画が真っ先に出るような意味不明な機能です。

ホーム画面の一覧から、時間をかけて探す以外方法が無いと言って良いでしょう。

加えて、キーワード検索で出てくる変換予測。これがひどい。なぜかと言うと、

予測キーワードで出てきても、配信されているとは限らないから

ぬか喜びをさせられた経験は一度や二度じゃないんですよ……

 

④配信終了が結構ある

 

これはどこのサービスでも同じかも知れませんが、マイリストに登録したお気に入りの映画が、いつの間にか配信終了していることがよくあります。

どこかで予定表などが見れるのかもしれませんが、少なくとも私はその存在を知らないので、唐突に配信終了となって肩を落とすことがままあるのです。

しかも、例えば1・2・3と続くシリーズ物があったとして、なぜか2だけ配信終了になることもあります。気になる中間作品だけ観れないとなると、フラストレーションが溜まって仕方がない。この辺りは改善してほしいですね。

 

⑤オリジナルアニメはハズレもある

 

国内のマンガがアニメ化される時、私がまっさきに調べるのが

Netflix配信のアニメか否か

 もちろん、良作の方が多いのですが、その中でも3Dアニメ化した場合は絶望する可能性も。でもケンガンアシュラめっちゃ面白いよ!

根本的な話、国内アニメを3Dアニメ化して喜ぶ人がどれほど居るだろうかと思うのです。少なくとも私は喜ばない。

2Dのジャパニメーションだからこそ興奮するのであって、カックカクな3Dアニメを見せられても喜ぶことが出来ないのです。

 

 

最後に

 

とまあ、こんな不満点もたくさんあるNetflixですが、総合的に言うと非常にオススメの配信サービスです。

今後の成長も踏まえて、いくらでも伸びしろがあるのも良点ですね。

さらに、定額見放題方式のサービスの中ではかなり安い部類なのもGOOD。

最初の一ヶ月は無料でお試しが出来るので、とりあえず様子見で登録してみるのがオススメです。

 

ではまた!

 

 

マクドナルド期間限定 スパイシーヒーローワイルドスパイシービーフ レビュー スパイシーソースが最高の少し惜しいバーガー!

 

たまの外食は大体マック!!

 

自炊男子のくせにジャンクフードも大好きなレンシレンジです。

 

前回レビューしたマイルドカレーチキンから二週間。

時を同じくして発売されている、期間限定ハンバーガーをご紹介。

 

ワイルドスパイシービーフ

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画像引用:McDonald

今回は画像の左の方を食べます。

人並みに辛い物好きである私が、物足りなさを感じたカレーチキン。

ならば辛さを全面に押し出しているもう一つのバーガーはいかなるものか。

早速実食です。

 

実食

 

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画像引用:McDonald

 

いつものことながら、実物を撮影するとグロ画像にしかならなかったので、

公式サイトから画像を引用。私は通常タイプではなく、

 

ワイルド倍スパイシービーフ

 

をご注文。成人男性としてはこのくらいのボリュームがあった方が良いでしょう。

 

早速ぱくり

 

……

…………

………………

 

辛くない!!(泣)

 

いや、たしかにマイルドカレーチキンよりはスパイスが効いている。

旨味が濃く、ビーフパティに良く合う味なのは間違いない。

しかし辛さが足りない!!

舌の上にソースを乗っけて、ようやく辛味をやや感じる程度。

お茶を一口含んだだけで流れてしまうその味は、辛い物好きなら不満に思うに違いない。

 

ただ、スパイシーな感覚はある。少なくともマイルドカレーチキンよりは上だろう。

スパイシーな味に、ガーリックのコク。

 

美味いことは間違いない

 

個人的にですが、ソースだけならばチキンよりもこっちのほうが好きかもしれません。

特にレタスビーフに凄く合う。

 

レタスのシャキシャキ感に、スパイシーなソースが絡んでいくらでも胃に入る。

いっそのこと、このソースと山盛りレタスを販売してくれればリピートする可能性はかなり高いです。ソースだけ別売りしてくれないものか……

 

そしてビーフ

私はどうにも、マクドナルドのビーフパティは苦手でして。

別に嫌いなわけではありませんが、あのモソモソした食感と喉に支える感じが好きじゃないんですよねぇ。

しかし、このソースはこのビーフだからこそ合う味だと感じました。

辛さはなくとも、モソモソビーフに負けない味を持つソースというのが強い。

ソースが多ければ化ける商品になるかも知れません。

 

 

惜しい点

 

ソースの量が足りない!

 

今回はビーフパティが倍の商品を選択しましたが、それが仇となった可能性があります。

二枚のモソモソビーフを中和するだけのソース量が足りないのです。

食べていないので想像になりますが、この商品は通常タイプを食べたほうが美味しいかもしれません。

 

とにかく、この商品はソースが命。それ以外に目立った要素がないので、ソースこそが要と言ってしまっても良いでしょう。

その量が足りないというのは致命的です。何度も言いますが、このソースはかなりの絶品です。単独販売をしてほしいほどに。

 

なので、もし可能であるならば、店員さんに

「ソースの量を増やしてもらえませんか?」

と聞いてみるのも一つの手でしょうね。もちろん断られる可能性のほうが高いですが、

マクドナルドはトッピングに関しては結構融通の聞くお店なので、当たって砕けろ精神でお願いしてみても良いかも知れません。

 

 

最後に

 

期間限定商品の二種類を完食しての個人的感想。

 

両方大当たり!!

 

チキンは万人受け。ビーフは辛い物好き。

上手く棲み分けが出来ている期間限定商品だと思いました。

 

ただし、両方を同じだけ売りたいという思惑が作用しているのか、

若干中途半端な味付けになっていたというのもまた事実。

少なくともスパイシーソースの方は、もっと辛さを強くして攻めてみても良かったと思います。会社が大手過ぎて、冒険に走るのが難しいのでしょうか。

 

今回のスパイシーソースをリピするなら、今度はパティ一枚の通常タイプを頼むことにします。

 

ではまた!

 

MCU紹介 第五回 怒れる緑の巨人「インクレディブル・ハルク」ネタバレ無し あらすじ

 

 

僕の秘密を教えようか? いつも怒ってる

 

まんま自分にも当てはまる男、レンシレンジです。

いつもにこやかですが、結構怒りっぽい性格なんですよねぇ私←どうでもいい

 

随分と久しぶりな気がするMCU映画紹介第五回。

今回のヒーローは古残ながらも不遇なキャラクター。

BIG3に惜しくも入らない扱いにくい彼の名は

 

インクレディブル・ハルク

 

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ハルク

 

 

 

あらすじ

 

兵士強化のための科学実験を行っていた科学者ブルース・バナーは、研究のために自らの身体を実験体とした。

成功を確信していたガンマ線による実験だったが無念の失敗。彼の身体はガンマ線に侵されて、緑の巨人へと変貌を遂げてしまう。

強力過ぎる肉体を手に入れたブルースは、軍から追われる立場になってしまう。

怒りを感じると緑の巨人【ハルク】に変わってしまう身体になったブルースは、逃げながら元の体に戻る方法を探っていた。

ブルースの恋人であるエリザベスの父親のロス将軍による確保作戦が実行。

エミル・ブロンスキーと言う特殊部隊員率いる部隊を壊滅させてしまったことにより、ロス将軍による攻撃は苛烈さを増すのであった。

 

                                 あらすじ終わり

 

主人公は天才科学者のブルース・バナー。

MCU作品には天才科学者が山程出てきますが、彼もまたその一人。

頭脳役のブルースと、肉体役のハルクに別れたある意味万能キャラです。

 

中の人はマーク・ラファロ

ゾディアックと言う映画でトニー・スタークの中の人であるロバートダウニーJrと共演しているのですが、MCU入りするまでは日本において知名度のある役者ではありませんでした。本国でもアベンジャーズで起用されてから一気に演技力が評価された役者さんです。

 

中の人はエドワード・ノートン

優しげな風貌に似合わず結構苛烈な役柄を多くこなす演技派俳優。

代表作は真実の行方、ファイトクラブレッドドラゴン等など。

最近では各賞を総なめにした【バードマン】に出演したので有名ですね。

 

中の人はエリック・バナ

かなりのイケメンながら、俳優とともにコメディアンもやっているという二面性俳優。

代表作はハルクの他、ブラックホークダウンやトロイなどで有名。

名前自体は聞いたことがない人も多いでしょうが、意外と有名な映画に出演経験のある役者さんです。

 

 

おやぁ? 中の人が三人もいるぞぉ?(棒)

 

 

これがハルクにおいて全く笑えないところ。

あくまで2000年代に入ってからの話ですが、ハルクの役者さんは三人存在します。

まあ、2003年に公開された無印版ハルクに関してはMCUとは世界観を共有していないので関係ないと言えばないのですが、成り立ちに関して非常に分かりやすくまとまっているのでここでも紹介しておきたい。

 

2003年版ハルク

エリック・バナが主演の映画です。

ハルクの成り立ちからエリザベスとの別れ、ロス将軍との確執などをまとめた作品です。現在のマーベル映画しか知らない人からすると違和感を覚える演出が多用されていますが、これが当時の主流。スパイダーマン初期三部作もこの系統の演出です。

良くも悪くもアメコミっぽい作品。

先程も言った通り、MCU映画とは繋がりがないので、厳密には観なくても良い作品です。

ですが、ハルクというキャラクターを知る上でこれ以上ない教材なので、

 

「そもそもハルクって何?」

 

ってレベルの人は観るのをオススメする作品です。

 

 

インクレディブル・ハルク

エドワード・ノートン版。MCU二作目の映画です。

ここからMCUに関わりのある作品なので、エンドクレジット後にトニー・スタークが登場します。アベンジャーズ結成前の話ですね。

ただ、これまでの作品でも散々言っていますが、

 

この作品は後回しでも良い

 

悲しいかなこれが現実。

その理由としていくつか挙げられるのですが、

まずは一つ。誕生秘話ではない事。

他の作品と違い、一作目で誕生を描いているわけではありません。一作目ではすでにハルクに変わることが出来ており、詳しい説明は省かれています。

つまり、観る必然性が若干薄い作品というわけです。

 

そして二つ目。他の作品との関わりが薄い事。

まあMCU二作目なので、関わりがある方が変な話なのですが、それでも極端に薄すぎる。唯一のつながりはトニー・スタークがちょっと出演するくらい。

アベンジャーズに繋がるような伏線がほとんどないので、観ていて実りのある作品とは言い難いのです。

 

そして三つ目の最後の理由。続編がない事。

残念なことに、興行的に失敗してしまったインクレディブル・ハルクアベンジャーズで持ち直したものの、これ以降単独作が作られることはありませんでした。現在でも向こう数年は作られる予定がありません。

なので、ハルクの話はアベンジャーズを観るだけで把握できます。

 

こういった理由から、後回しでも良い映画にランクインしてしまっているのです。

 

 

アベンジャーズシリーズ

皆さんご存知マーク・ラファロ版。

初出は無印アベンジャーズ。ハルクというキャラを知らない人からすると

「誰このおっさん?」

と思ったことでしょう。

ハルクというキャラを知っていた私が見ると

「誰このおっさん?」

と思いました。だって役者が変わってるんだもの。

これ以降、ハルクが出る作品は基本的にアベンジャーズのみ。例外はマイティ・ソーの三作目ですが、随分先のことなので忘れてください。

 

元々知名度があったハルクは評価が辛口になり、単独作としては不遇な作品となってしまったMCU唯一の【挫折】と言ってしまえるでしょう。

 

 

シリーズについて

 

シリーズも何も一作しか作られてませんので、ここではハルクが出演している作品を羅列します。

 

インクレディブル・ハルク

 

アベンジャーズ

 

アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン

 

マイティー・ソー バトルロイヤル

 

アベンジャーズ インフィニティ・ウォー

 

アベンジャーズ エンドゲーム

 

…………こう並べてみると結構出演してますね。

さて、これらの共通点ですが

 

ヴィラン(敵)がめちゃめちゃ強い作品

 

だと言うことです。

いや、無印アベンジャーズは議論の余地がありますが、とにかくハルクのスーパーパワーが必要なくらい強い敵が居る作品に出演しています。

なぜならば、ハルク自身がめちゃくちゃ強いから。

 

マイティ・ソーの紹介でも同じようなことを言いましたが、キャラが強すぎると使い勝手が悪くなります。

なにせ、MCUがスーパーヒーローの話だと言っても、強さにはピンからキリまで居ます。そしてハルクは間違いなく最強格。

そんな彼が、一般人からやや離れた強さを持つキャラと並んで戦えるか?

答えは簡単。巻き添えを食ってヒーローが死にます。

キャラが勢揃いのアベンジャーズにおいては、その辺りかなり慎重にやっているので問題はないようですね。抑え役が居たり、実際暴走しても抑える手段があったりするのです。

 

 

 

最後に

 

ハルク単独作が一作しかないので語ることがあまりない。

MCU作品を観るという事はアベンジャーズシリーズを観るということと同義なので、

自動的にハルクの物語を観ることにもなります。なので、シリーズを経るごとに問題なく受け入れることが出来るでしょう。

前情報として、

 

①ブルースが怒ったらハルクになる

②緑の巨人ハルクはパワータイプ。MCUでも最強格

 

これだけ覚えていればOK。

 

 

では次回!

 

 

 

 

 

 

 

 

ONE PIECE Film STAMPEDE 感想 後半ネタバレあり 「ONE PIECEらしい作品! バレット強すぎてどう勝つのコレ!?」

 

 

ありったけの夢をー!!

 

学生時代に置いてきたレンシレンジです。

最近全然ブログが書けていないのが辛いですが、睡眠欲には打ち勝てない。仕方ないね。

 

さて、本日は久しぶりに映画の話題。

今回はアニメ映画

 

ONE PIECE Film STAMPEDE

 

をご紹介。

ネタバレは後半からなので、まだ観てない人は前半だけみていってね。

 

 

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ダグラス・バレット



 

 

 

あらすじ

 

 

海賊の、海賊による、海賊のための、世界一の祭典、海賊万博

 

「祭り屋」として知られる海賊、【ブエナ・フェスタ】からの招待状を受けた麦わら一味。世界中の海賊たちが集まり、情報や武器のやり取りが行われる、まさに世界一の海賊万博へとたどり着く。

さらにその島には、かの大海賊【ゴールド・ロジャー】が残した隠し財宝があると言う

名のある海賊団がこぞってその宝を目指し始めた。

ルフィを始めとする大型ルーキー達がしのぎを削り、とうとう宝にたどり着く。

 

──しかしその時、

 

ゴールド・ロジャー海賊団のクルーである【ダグラス・バレット】が乱入。

凄まじい強さでルフィたちを圧倒し、宝箱を奪取してしまう。

 

海軍のスモーカー、イッショウ、ボルサリーノ。CP0のロブ・ルッチ。

王下七武海のバギー、ミホーク、ハンコック。元王下七武海のクロコダイル。

さらに革命軍No.2のサボまで加えたこの戦いは、主催者フェスタの密かな作戦、

 

スタンピードへと発展していくのである。

                                あらすじ終わり

 

物語の軸は海賊万博と呼ばれる、数年に一度の祭典。

本来ならば平和な祭に終わるはずだったのですが、企画者のフェスタとバレットが結託したことによって大混乱へと発展します。

 

この物語、びっくりするぐらい豪華な面子が登場します。

と言うか、これまでの主要登場人物の6,7割は登場してるんじゃないかな?

名前を書き出すだけで日が暮れるのでここでは書きませんが、

海賊は4皇勢力以外のほぼ全てが参加しています。

もちろん、逮捕されているキャラや遠すぎる海のキャラは無理ですが、それでも凄まじい数だと言えるでしょう。

 

良くも悪くも尾田先生監修の物語らしい【全部乗せ】状態の作品に仕上がっています。

 

 

20周年とアニオリ

 

尾田先生監修の【ONE PIECE Film シリーズ】の4作目。

更に今年、

 

ONE PIECE Animation 20周年

 

らしいですね。漫画でなくアニメだけで20周年。

そりゃ私も歳取るはずですわなんか毎回言ってる気がするな

 

これだけの年数があれば、映画の本数も凄いことになっています。

 

ズバリ、14作品

 

ポケモンドラえもんなどの年一本ペースではありませんが、それでも凄い本数です。

 

ちなみに、ONE PIECE映画には大きく分けて二つの分類が存在します。

それは、

尾田先生監修作品それ以外

です。

 

簡単にまとめると、最近公開されている四本の作品【Filmシリーズ】が尾田先生監修の映画。それ以外が、アニメオリジナルの映画となります。

 

何が違うのかと言うと本編とリンクしているかどうかに当たります。

説明するとややこしいのですが、

 

アニオリ ≠ 原作

アニオリ劇場版 ≠ 原作

原作者監修劇場版 = 原作

 

と考えて良いでしょう。

つまり極端に言うと、

 

アニメオリジナルのキャラクターは原作には存在しない。

 

原作にないアニオリの話が時々作られますが、そこで登場したオリジナルキャラクターは、原作には登場しません。存在そのものが居ないのです。

そのため、アニオリ回やアニオリ劇場版での大事件はあくまでそこでのみ発生している事件であり、原作には全く影響を及ぼさないわけです。

 

説明が難しぃ……

 

逆に、ONE PIECE Film は明確に原作とリンクしています。

原作者が監修しているのですから、当たり前と言えば当たり前ですね。

なので、原作にでてくるキャラクターがいくらでも映画に出せるわけです。今回のスタンピードがその頂点と言って良いでしょう。

 

ただ、私自身も理解しきれていないのですが、ワンピースフィルムの時系列が結構あやふやなんです。

今回の作品だと、ルフィの懸賞金額からビッグマム編以降の話であることは確実なのですが、その後のワノ国編までのどこで発生した事件であるかが分からない。

そのため、あくまで私独自の考察ですが、

 

ONE PIECE Film は、原作から派生した別世界の物語

 

なのではないかと考えています。

先程明確に原作とリンクしていると書いた事と早速矛盾しているように思えますが、

 

原作→ONE PIECE Film

ONE PIECE Film→✕ 原作

 

と考えれば矛盾ではありません。

ONE PIECE Filmでの登場キャラクターは原作に存在するが、そこで起きた事件は原作では発生していないという考えです。

 

やっぱり説明が難しいぃ……

 

とにかく、映画は別物! と考えれば良いでしょう。

 

 

 

ネタバレ感想

 

※注意 ここから先はネタバレを含みます

 

 

                 ・

 

         ・

 

         ・

 

 

ちょっとキャラが多すぎる!!

 

ONE PIECEは原作からして大好きな作品なのですが、苦手な部分もいくつかあります

その一つがキャラ多すぎ問題です。

とにかく一つの場面にキャラクターが多すぎるんですよ。更に視点が一定でないため、一つの話がとんでもなく長い。良いところで別キャラの視点に移り、本題へと中々進んでくれないのがもどかしい作品なのです。

キャラ多数。やることも多く、視点も多い。

やや詰め込みすぎな展開がONE PIECEの作風と言って良いでしょう。

 

そして今作スタンピード。

最初に言った通り、超豪華なキャラクターが勢揃いです。

 

揃いすぎているんですよ逆に!!

 

100分ほどの作品にキャラクターが飽和状態。

原作でさえ、一つの話に数年かけるのが当たり前なのに、

100分でまとめきれるわけがない!

いや、それでも割と綺麗にまとまっている方ではあります。詳しい説明を省いて、端的に物語を進行させている様は素晴らしい構成だと思いました。

ただ、省いてしまえるキャラクターも多く居たことは事実だと思います。

ハンコックやミホーク、革命軍サボ。元王下七武海クロコダイル。ルフィ傘下海賊。

彼らは【必ず】必要なキャラクターではありませんでした。

というより、万博や戦争に参加する動機が薄いと言うべきか。

 

既存キャラクターの総出演

 

その大軸のために出されたキャラクターは多かったですね。

 ただ、これを上手く利用している構成として、

 

敵キャラクターが超少ない

 

というのが挙げられます。

 ぶっちゃけるとフェスタとバレットだけです。

この二人が全勢力に喧嘩売って戦う物語なんですが、その割に彼らの仲間は他にいません。せいぜいがコンピュータールームのスタッフくらいでしょうか。

そのため、敵キャラクターの説明が少なく、既存キャラは説明を省けるので短くまとめられているわけです。これは結構画期的な構成だと思いましたね。

まあそれでも尺は足りませんでしたが……

 

 

バレットの強さ

 

正直めっちゃ強い

 

序盤の絶望感はすごかったですね。と言うかそれが終盤ギリギリまで続くのだから、彼は本当に強いのでしょう。

 

ルーキーをまとめて相手にして全く寄せ付けない肉体的強靭さ。

海軍その他の戦力を相手取り、それでも圧倒する悪魔の実の能力。

 

4皇並と言われても驚きはしません。と言うか、元海賊王のクルーでレイリーと同格なのだから、それも当然と思えてしまいます。

このあまりの強さは、

 

ドラゴンボールブロリーを彷彿とさせました

 

超の方でなくZの方ですね。古い劇場版の方。

あまりに強すぎて、そいつを倒す方法が考えつかないというタイプのキャラ。

ブロリーについては、シナリオライターの方が

 

「ご都合主義で倒すしか無かった」

 

と言った逸話があります。ちなみに私は学生時代にこのライターさんから講義を受けたことがあります

 

今回のバレットに関しても、倒し方はややご都合主義が入っていたように思います。

ローが「俺に作戦がある」と何度も言わされていましたが、その内容がこちら

 

①俺が真正面から行って隙きを作る

②その隙きに他の奴らが真正面から行って崩す

③崩したところをルフィが真正面から行って倒す

 

────それは作戦じゃねぇ!!

 

凄まじい脳筋戦法。と言うかただの正面突破。

作戦があるとローが言った時、バレットをどうやって突き崩すのかワクワクした物ですが、実際に出たのはまさかの「右ストレートでぶっ飛ばす」理論。

それが上手く言ったのだから、やはりご都合主義を感じざるを得なかったですね。

 

バギーまで飛ばす必要はなかったろ絶対

 

 

 まとめ

 

尾田先生監修の4作目。これらの作品は、新しいのが出るごとに比較されることが多いです。

私の中でも結構明確に格付けが出来ており、今回の更新分は以下。

 

一位 ONE PIECE Film Z

二位 ONE PIECE Film STAMPEDE

三位 ONE PIECE Film GOLD

四位 ONE PIECE Film STRONG WORLD

 

おお、結構厳し目の評価なのに二位に入ってるじゃありませんか!

ちなみにこのランキング、三位と四位の間に超えられない壁があります。

ストロングワールドは何かと厳しい評価がつく作品ですが、

私の中では嫌いな映画ランキングに入るレベルの駄作と評価付けています。

敵キャラは好きなんだけど、村人の最後の意味不明なシーンで一気に評価が下がるんだよなぁ。

 

そして一位のZに関しては、戦闘シーンが素晴らしく、重厚感あるシナリオもグッド。

一位と二位の比較をすると、

 

Z       脚本◎ 構成◯ 敵キャラ◎ 戦闘シーン◎        

STAMPEDE  脚本◯ 構成◯ 敵キャラ◎ 戦闘シーン◯

 

こんな感じ。

今作は構成の仕方は上手いと思いましたが、キャラを詰め込みすぎていて若干マイナス

戦闘シーンは興奮はしたものの、目新しさと迫力が若干欠けていたかなと思います。

 

なにはともあれ、夏休みに観に行くのにオススメ映画です。

観て損はない映画と言えるでしょう。

傑作ではないが、無難な作品に仕上がっていました。

 

最後に、

 

最初のサンジ作画崩壊してなかった?

 

では次回!!