DL同人の道

DL同人を中心に、絵で食べて行けるように頑張っていくブログ。

ルパン三世 THE FIRST ネタバレ感想 シナリオにツッコミどころはあるが王道ルパン!

 

 

ルパン三世一世

 

このタイトルにセンスを感じない、レンシレンジです。

直訳するとそうなっちゃうからね、しょうがないね。

タイトルを付けた人はきっとルパンを見たこともなければ曲を聞いたことがないのだろう。

 

さて、冒頭の叫びでもう言っていますが今回紹介するのは、

 

ルパン三世 THE FIRST

 

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ルパン三世

 

※今回は最初からネタバレを含みながら感想を述べていきますので注意

 

 

 

 

 ブレッソンダイヤリーと呼ばれる財宝を記している本を巡って戦うお話。

時代背景は第二次世界大戦から十数年後の世界。ある意味ルパン三世が活躍したドンピシャな時代です。

舞台はヨーロッパ。ナチスの残党が第三帝国復活のために、ブレッソンが書き記した財宝を狙います。

 

正直あらすじは予告編以上のものではないので今回は省略。

 

ストーリー自体は王道のルパン三世

可もなく不可もないTVスペシャルの延長。3DCGで作成したのは悪くない判断。

ナチスが敵であるのは良いのですが、あくまで残党なので規模が小さい。戦闘力が高いキャラもラスボス位しか居ないので、最終決戦は雑魚たちとの闘いを格好いい曲とともにダイジェスト。

つまり、敵に全く魅力がない

ナチスと言う悪の代名詞を扱いきれていない感じでしたね。

 

ブレッソンの財宝に関しても、

古代文明が残した無限のエネルギー装置なのか

古代文明が残した超兵器なのか

結局最後まではっきりしませんでした。

おそらくどちらにも転用できる物なのだろうが、描写を見るに兵器運用が前提の装置にしか思えない。だったらエネルギー云々の台詞は必要ないのではなかろうか。

レティシアが騙されていた情報なら、彼女を操る理由としてアリかもしれないが、彼女自身が解読して得た情報なのでモヤッとします。

 

後、飛行機が変形して兵器になった後の姿。

山崎監督の過去作「リターナー」でも出てきてましたね。使いまわしですね。

 

とまあ、今作はシナリオにツッコミどころが多い

 

ドイツ人兵士でナチス信奉者である兵士が「イエッサー!」とか返事しちゃうのはどういうこったい。

 

一般認知されているブレッソンの財宝の件で、

ルパン「お前も財宝が狙いか?」

レティシア「なんの話!?」

ルパン「は?」

というすっとぼけレティシアの謎。

 

ランベール「お前に情が湧いたのかもしれない」

レティシア「は?」

 

グラフィックは凄く良かったのですが、一つ一つのギミックが極めて浅い。

大枠のシナリオにギミックを入れてあるだけ。バレバレの伏線を当たり前のように回収されても面白みがない。

例えば、

 

レティシアと言う名前は代々引き継がれている。

=直後ダイヤリーの暗号に使用

 

真実を知ったレティシアを殺すことをためらうランベール

=最終的に情が芽生えたと言って彼女をかばう

 

浮遊装置

=ルパン生存の伏線

 

伏線の入れ方が下手くそなんだよなぁ。と言うか

 

レティシアの名前は伏線回収までが早いし、それ以降本筋に関わってこない。

ランベールの情はワンシーンだけで、それ以外に説得力のある情報が無い。

ルパンの浮遊装置は本当に生存のためだけの物。

 

伏線を入れて回収するだけって、それ伏線の意味ある?

 

火をつけてそれを消火してるだけって感じ。

完全にマッチポンプです、本当にありがとうございました。

 

 全体的にもうひと工夫欲しかった所です。

兵器起動のためのキーワードがレティシアの名前で、ダイヤリーを自力で解いた人間でしか扱えない。とか

ランベールは普段からレティシアに優しい爺さんだった。とか

兵器を止めるために浮遊装置が必要だった。とか

 

細かすぎるとか、面倒くさい奴だと思われるかもしれませんが、個人的にはシナリオが下手くそだと思いました。

ストーリー自体は悪くなかったので非常にもったいない!!

 

 

さて、批判ばかりになってしまいそうなので良かった点も話します。

 

まず前記したように、【ストーリーは悪くない】ということ。

ダイヤリーを巡ってナチスと闘うのは、ルパン三世らしいお話です。

変に奇をてらうよりも、こういった王道な話のほうがファン層にとってはありがたい。

ドラクエ? ははっ、何の話かな?)

活躍は少なかったとは言え、ルパン一味の見せ場はお約束。めちゃくちゃ格好良く描写されていました。銭形警部とのカーチェイスはホント素晴らしい。

最終決戦はダイジェストにせず、きちんと描写してほしかったですけど。

 

加えて凄いのが【3DCG】。

山崎監督は日本でも数少ない3DCGクリエイター監督ですが、その肩書に負けない出来だったと思います。日本的なアニメ、漫画の描写と親和性が高く、ルパン三世を見事に3D化してくれていたのは嬉しかったです。

個人的に良かったのが次元大介

3DCGって無精髭と相性抜群ですね。整った顎髭と、整っていないもみあげ近くの無精髭。手書きでは表現できない一本一本の毛がめっちゃ格好良かった。

帽子から覗く目もダンディで憧れますね。

 

あと絶対領域!!

 

 

総評

 

ツッコミどころ満載の王道ストーリー

「シナリオ? そんなものよりグラフィックを観ろ!!」

ルパン三世のファンなら、観ても観なくても損はない。

DVDを待っても問題のない作品です。

 

 

ではまた!!

 

アナと雪の女王2感想 小難しいアナ雪! 前作の期待値が高すぎたのが残念!

 

 

このディズニーは子供向けじゃねぇ!! 

 

 話が小難しすぎる二作目。レンシレンジです。

 

冬ですね。だからか分かりませんが今回はこの話題。

 

 

アナと雪の女王

 

 

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エルサ

 

 

 

あらすじ

 

アレンデールにて平和な暮らしを続けていたアナとエルサ。

ある時、エルサの耳に他の人には聞こえない歌声が聞こえてきた。

思い出す幼少期の記憶。父と母の昔の思い出話は、魔法の森と精霊たちの物語であった。

そしてその4つの精霊たちによって、アレンデールは危機に瀕することになる。

国から火と水が消え、風と大地は国民を国の外へと追い出してしまう。

原因を突き止めるため、アナ・エルサ・オラフ・クリストフ・スヴェンは魔法の森へと旅立つのだった。

 

                                          あらすじ終わり

 

 

正直あらすじの時点でちんぷんかんぷん。

新しい設定が盛りだくさんで、かつ異様にややこしい物なので説明すら難しいのです。

今回の物語は、魔法との折り合いをつけたはずのエルサの中二病が再発

 

なぜエルサが魔法を使えるのか?

 

 この事を主題に物語が始まります。

ただし、前述したように変にややこしい話なのでとりあえず箇条書きにしてみます。

 

①幼少期を思い出すエルサ。そこから父親の幼少期に移って民族同士の対立の歴史を知る。

 

②エルサはおかしな歌声を頻繁に聞くように。他の人達には聞こえない模様。

 

③4つの精霊の影響によって、アレンデールから国民が追い出されてしまう。

 

④原因を突き止めるために、精霊の居る魔法の森へと旅立つ一行。

 

 

おそらく、この導入部分がよく分かっていない人は多いハズ。

箇条書きにしてもあらすじが分かりにくいってどういうことなの……

前作だと、

 

エルサが国を出る→アナが追いかける

 

これだけ単純な導入だったので非常にわかりやすかった。

子供向け映画において重要なのは、この冒頭部分でどれだけ子供心を掴むかというのが重要らしいのですが、ちょっと失敗してるんじゃないディズニーさん?

 

詳しい説明は後半のネタバレに回しますが、大人でも難しいと思えるストーリー。

集中力の続かない子供には酷なのではと思いました。

 

 

エルサ

 

タイトルには名前の出ていない物語の主人公。悩める24歳のべっぴんさん。

前作で【愛の力】というふわっとした解決を経た魔法を持つ女王。

今作では両親の死について触れており、魔法の悩みが再発してしまいます。

ディズニープリンセスの中でもトップクラスに幸薄美女なのではなかろうか。

 

 

アナ

 

アレンデール王国女王エルサの妹で、なんか……やってる人。役職がよくわからない。

幸薄美女である姉に代わり、素晴らしくアグレッシブで人の話を聞いてくれない女子。

前作のラストでクリストフと結ばれたらしく、その関係は非常に良好。姉と一緒にジェスチャーゲームをやるような仲のようです。

特別な力が無いゆえに無理やり旅について来るのですが、ストーリーに絡んでくる活躍はほぼラストに集約されています。

 

 

クリストフ

 

実は今作、前作からすでに3年の月日が流れています。

アナと良好な関係を持つ彼は、彼女に指輪を渡してプロポーズがしたい模様。

物語に深く関わってこないので、彼もラストを除けばあまり活躍していない。

クリストフ渾身のミュージックビデオは必見(?)

 

 

オラフ

 

今作最大の功労者。

物語に置ける、エルサに次ぐ重要度を誇るキャラクターで、彼のふとした助言はストーリーを進展させる起爆剤となっています。

吹替版で中の人が変更されましたが、これが大当たり

武内駿輔】と言う声優さんで、やっぱりプロって凄いなぁと思いました。

ひょうきんな歌声の合間にバリトンボイスは素晴らしい出来栄えです。

 

スヴェン

 

トナカイ

 

 

 

 

ネタバレ感想

 

 ※ネタバレ注意

 

         ・

 

         ・

 

         ・

 

 

やっぱり難しいよこの物語!!

 

一作目は子供向けの作品として非常に高評価を受けたアナ雪ですが、今作は大人の私でも難解なストーリー。子供だとやはりちんぷんかんぷんでしょう。

加えて、

サイドストーリーとメインストーリーが分離していること

が非常に残念。

サイドストーリーは【クリストフによるプロポーズ

メインストーリーは【魔法の森の開放

この2つの物語に関連性がない。アナとクリストフが物語に深く関わってこないのもこれが原因だと思います。

ある意味での尺伸ばし。

前作で王子がアナを拐かしたサイドストーリーは、見事ラストに悪役としてメインに組み込まれており、綺麗にまとまった物語でした。

ですが今作はそれがない。最後に取ってつけたようにプロポーズが成功しますが、これもやはりメインには関わってこない話なので必然性もありません。

クリストフのプロポーズは、

DVDに付属する特典映像

として作ればもっと面白くなったのではないでしょうか。

 

そしてもう一つ、苦言を呈したいのは

 

動機が分かりにくいということ。

 

メインストーリーである【魔法の森の開放】におけるエルサの動機。

 

①アレンデールの異常の解決のため

②自分の魔法のルーツを探すため

③両親の死の謎を探るため

④2つの民族の対立の真相を知るため

 

 

多い多い多い多い!!

 

 

動機がやたら多く、複雑になってしまっているのが今作の悪いところ。

これらの動機の、どれがメインで最も強いものなのかが分からないのです。

国のためなのか自分のためなのか両親のためなのか民族のためなのか。

 

もう少しシンプルにしてほしかった。

 

最終的に諸々は解決するのですが、これは一作目と同様割とご都合主義。

対立する2つの民族の間に生まれた二人の娘、と言うのは素晴らしい要素ではあるのですが、判明したのは【アレンデールの先々代国王が全部悪い】ということ。

つまりアナとエルサのおじいさん。

 

「精霊と仲の良い生意気な奴らがいるからぶっ潰したろ」

 

ちょっと何言ってるか分かんねぇよ爺さん。

 

まじでこんな動機で戦争を起こしたのだから、一方的に悪いのはアレンデール王国。

これで最後を「めでたしめでたし」で終わらせるのは、やはり都合が良すぎる気がします。

クリストフのプロポーズに尺を割く位なら、

実は攻め入られた民族側も戦争を望んでいて企みがあった

みたいな設定をいれて、喧嘩両成敗なラストにすれば後腐れもなかったろうに。

と言うか、途中までそんな展開があるんだろうなぁと観ていたら普通に終わってびっくりしました。

 

 

良い点

 

前作が良かった分、かなり辛口になってしまった今回の感想。

複雑な物語でしたが、全体を見れば非常に無難な作品に仕上がっていました。

前作の出来栄えから【無難】だと低評価になってしまうのが辛口の理由。

 

さて、ではどの点が良かったか? それは、

 

オラフ

 

彼が良かった。

吹替版で観たのでその感想ですが、武内駿輔吹き替えの彼は素晴らしいの一言に尽きる

前作の喋り方は完全にカバーしており、「吹き替え代わったんだよ」と言われなければ気が付かないほど自然な演技でした。

加えて凄いのが、歌のクオリティ

キャラ説明の際にも言いましたが、ひょうきんな声の合間に入れる【バリトンボイス】が凄い。オラフが急にイケメンになるギャップがたまらなく面白い。

ひょうきん声とバリトンの組み合わせ。やはりプロって凄いなぁと思い知らされました。

 

オラフが凄いのは中の人だけでなく、今作では間違いなくエルサに次ぐ功労者である点

アナとエルサに度々助言を与え、それは物語に置ける重要なファクターとして機能します。

今作は全体的に割と暗めの物語なのですが、彼が居ることで場が明るくなるのも良い点ですね。

 

 

最後に

 

小難しい話で子供向けではない作品に仕上がっていました。

前作くらいシンプルなストーリーのほうが子供受けは良いでしょう。

映像は綺麗でしたが、昨今きれいな映像は最低限の要素と化しているので、スタッフさんには申し訳ないですが良い点にはなりえない。

書いていて酷評が目立つ気がしますが、これも理由があります。

この作品は、

 

無難で普通に面白い映画

 

なのですが、同時にアナ雪の続編なので、

 

【もっとなんとかなっただろうに】と感じる映画

 

になるのです。

期待値が大きかった分、落差で悪い面ばかり見えてしまった感じですね。

ぶっちゃけ、

続編は作らずOVAとして作り続けたほうが良かった

と思います。

 

ただ、2まで出したので予想としてはおそらく三作目も作られると思います。

映画館を見ると、きちんとお客さんは入っていますしね。

ただその場合、アナが女王になってしまったラストからタイトルがどうなるのかが不明です。原題は【FROZEN3】だろうけど、日本語だと何になるんだろう?

 

 

ではまた!!

クロース Klaus  感想 Netflix限定クリスマス映画! 楽しく泣きたいならこれを見ろ!

 

 

クーリスマスが今年もやってくる~♪ 

 

 

別に来なくてもいいのに……レンシレンジです。

 

なんで11月にクリスマスの話題かというと、何故か今の時期にクリスマス映画が新作として登場したからです。

ネットフリックス限定アニメーション映画、

 

クロース Klaus 

 

 

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クロース&ジェスパー

 

あらすじ

 

郵便配達員であるジェスパーは、郵便局長である父を持つブルジョワ階級。

幼い頃から何不自由無い生活を送っていた彼だが、そのダメっぷりを見かねた父により辺境の地、雪積もる【スミレンズブルク】へと派遣される。

そこでは2つの一族が街ぐるみでいがみ合っており、手紙のやり取りすら行われていない状況。

6000通の手紙を配達しなければ勘当されてしまうという条件のもと、ジェスパーは一部の望みをかけて町外れの家へと向かう。

そこにはクロースと言う白ひげのおもちゃ職人が居たのだった。

 

                                 あらすじ終わり

 

 

 

冒頭部分はギャングオブニューヨークのオマージュかな?

 

2つのグループの抗争というのは面白い。ただしこちらはギャングではないが、規模は街全体に及び規模はすごく大きいです。

このグループ間抗争は有史以来? の長きに渡っており、相手グループに対しては日常的に攻撃が加えられています。

例えば、

 

寝ている車椅子の老人を雪積もる坂道へ突き落としたり、

 

寝ている車椅子の老人を流氷に乗せて流したり、

 

寝ている車椅子の老人を屋根の上に置き去りにしたり。

 

寝ている車椅子の老人よく生きてんな!?

 

これをやってるのが子供っていうのが残酷さを増してる気がします。

 

治安の悪い街、手紙のやり取りが無い街、郵便局ぶっ壊れ状態。

 

当然ながらこんな場所で6000通などという目標が達成できるはずもありません。

しかしそれに失敗した場合勘当される身の上のジェスパーは、こんな悪環境でも必死にがんばります。ダメ人間ですが、別段仕事のできない人間でもないようです。ただし致命的にやる気はない模様。

 

 

ジェスパー・ヨハンセン

 

プロローグでぐーたらしている姿は典型的なボンボンのお坊ちゃんです。

この世界は郵便局が軍隊様式らしく、そのアカデミーで同級生が厳しい訓練に励む中、彼だけは優雅にカプチーノをすすっています。エスプレッソだったかな?

そのダメっぷりを見かねた父親が厳しい試練を課すと言うのはわかりやすい導入です。

しかし、父親の部下ですら「極端過ぎる」と表現する地へと飛ばされた彼は、嘆きつつも割とポジティブに

「元の生活に戻るために手紙を届けなければ!」

と仕事に励みます。やれば出来る子のようです。

ただ、スミレンズブルクは言ったとおり抗争の絶えない街。

相手への意思表示は大砲をぶっ放したり、汚物を洗濯物にぶっかけたり、ベランダから花瓶を頭目掛けて落としたりで表現します。

手紙を出すという習慣はなく、郵便局の前任者たちも諦めてしまうような場所です。

頑張ったジェスパーですが、数週間~数ヶ月?程で音を上げてしまいます。

むしろそれだけの期間諦めないのって凄いよねぇ?

諦めかけたその時、地図上で見逃していた町外れの家を発見します。

そこにはクロースという白ひげの老人がいました。ジェスパーの彼への第一印象は

「殺人鬼」

と言う散々なものでしたが、とあるきっかけで仕事を共にする仲間となります。

 

 

クロース

 

大柄で白ひげを蓄える老人。

山奥で鳥の巣を作り続ける世捨て人のような生活をしています。彼の家の中には、なぜか使われていない大量のおもちゃが置かれていました。

ジェスパーが偶然手に入れた子供の絵を拾ったことで、その子供へとおもちゃを送ることになります。

そのことが子供の間で広まり、ジェスパーのもとに大量の手紙が送られることになります。宛はクロース。内容は「おもちゃをください」と言うシンプルなものなのですが、これをきっかけにとある物語へと発展します。

 

 

 

 

ネタバレ感想

以下ネタバレ有り

 

         ・

 

         ・

 

         ・

 

 

この物語はサンタクロースの物語です。

題名で分かるって? まあそりゃそうだ。

ですが、この物語の中に【サンタ・クロース】と言う名称は一回も使われません。

なぜならば、この世界にはサンタ・クロースは存在しないからです。すなわち、

 

サンタ・クロースの誕生物語

 

なのです。

 

皆さんはサンタ・クロースの事をどれほどご存知でしょうか?

日本だと【クリスマスに贈り物をくれる赤い服を着たおじいさん】という印象が強いでしょうか?

ただ、海外ではもっと特徴が多く、我々には馴染みの薄い物も多いです。例えば、

 

サンタは悪い子リストを持っている。

悪い子リストに載った子はおもちゃではなく石炭を送られてしまう。

サンタはクッキーとミルクが好きで、置いておくと食べて帰る。

 

お父さん、お母さんが「良い子にしてないとプレゼントをもらえないよ」と言うのは、

実際にサンタ・クロースにまつわる逸話だったということです。

 

そして、誕生物語であるこの映画では、それらの特徴が誕生する経緯を描いています。

その経緯がとてもコミカルで、すごく「なるほど!」と思わされる出来です。

 

大柄のクロースが、なぜか煙突を抜けて家の中へプレゼントを届けることが出来る。

→実際の配達は細身のジェスパーがやってるから。

 

トナカイが引くソリに乗って空を飛ぶ。

→ロバが引く馬車ではプレゼントの重量に耐えれないため、馬力のあるトナカイを採用

グループの長たちの嫌がらせで馬車が破損し、結果ソリのような形に。

長たちに追われて崖から飛んだところを子供に目撃される。

 

悪い子には石炭が送られる。

→ジェスパーに雪を投げたり罵声を浴びせていた悪ガキへの嫌がらせ。

 

悪い子リスト

→石炭を送った悪ガキへの説明。

 

とまあこんな感じです。コミカルに描かれつつも、説得力のある描写はすごく楽しかったです。

しかも、悪い子リストという噂が広まってからは、暴力的なスミレンズブルクの街は変わっていきます。

 

良い子じゃないとおもちゃが貰えない子どもたちは、その後善行を繰り返すようになります。怪我をした人を助けたり、街の清掃活動をしたりです。

大人を巻き込んだその活動はどんどん広まり、やがて大人たちの間でもいがみ合いが薄れていき、一部を除いて仲の良いご近所付き合いが始まります。

 

結果として、ジェスパーとクロースの活動は街の治安改善に一役買ったというわけです

 

 

 

キャラクター造形

 

 

もうね、めっちゃくちゃ好き!!

 

この映画、今は珍しい2D手書きアニメーションです。

制作は意外にもスペインらしいのですが、監督及びスタッフたちはディズニーで2Dアニメーション制作に従事していたらしく、「ディズニー映画だ!」と判断してしまうデザインとなっています。

さて、この映画のデザインは欧米でよくあるデフォルメの強い見た目をしています。

 

それ何等身?

とか、

足細すぎない?

とか。

 

しかし、そこは実力派揃いのスタッフ。完成したものを見てみれば、

 

可愛いし格好いいし美人!!

 

となっています。

ヒロインである学校の先生なんか、ハンサム学園並みに尖った顎の持ち主なのにめっちゃくちゃ美人に落とし込まれています。

子どもたちは極端なデザインなのに皆可愛いって言うね。

このあたりディズニーのアニメーター出身というのは納得です。表現力すげぇ!

ジェスパーも最初は憎たらしかったのに、なぜかどんどんハンサムに見えてきてしまうから面白い。

 

個人的に、3Dアニメーションに移行する前のディズニー映画が大好きなので、すごく俺得な作品に仕上がっていました。

 

 

物語のその後

 

この映画はいわゆるハッピーエンドでエンディングを迎えます。

ジェスパーは先生と結婚して子供を授かりますし、おもちゃを送るという活動は10年以上の長きに渡って続けられています。

しかし、この作品で異色なのは【その後】です。

普通の作品ならばここで「めでたしめでたし」と終わるところなのですが、この作品は違う。

 

具体的な経過年数を明言しており、それに伴って元から老人であったクロースはどんどん歳を取っていきます。

そして来たるべき時。

クロースは今は亡き妻に呼ばれるようにその姿を消してしまいます。

亡くなったと言う明言はありません。あくまで行方不明扱いです。

ジェスパーは彼を探し続けますが、どうしても見つけることは叶いませんでした。

何が起きたのかわからないジェスパーでしたが、一つだけ分かることがあります。

それは、

年に一度だけ、友達に会えること

だったのです。

 

無粋ながら言ってしまうと、

クロースは死んでしまったが、その後サンタ・クロースとなって活動を続けている

らしい。

 

総評

 

ビビるほど泣けるわ!!

 

中盤の街が変わっていく様子でウルっと来て、

クロースの身の上話で泣き、

エンディングへ入ったところで涙腺が崩壊した。

 

私は映画ではあんまり泣くタイプでは無いのですが、こういったド直球なストーリーに弱いのです。

 

同じクリスマス映画に挙げられる【クリスマスキャロル】

これが好きな人ならば絶対に好きな映画でしょう。あれも凄く泣けるからおすすめ。

 

子供から大人まで楽しめる傑作映画!!

 

正直今まで紹介してきた映画の中でも1,2を争う出来栄えでした。

 

 

ではまた!!

 

ターミネーター・ニューフェイト感想 満面の笑みのターミネーター! シュワちゃん復活何度目やねん!

 

 

 

ターミ姉ちゃん!!

 

言いたかっただけのレンシレンジです。

今回はまたまたまたまた復活のシュワちゃん

何回復活するんだよというツッコミは各所から挙がっているはず。

 

 

ターミネーター・ニューフェイト

 

ニューフェイトってなんのこっちゃ? と思っていましたが、

これってFate(運命)って英語なのね。FGOやってるのに気が付かなかったよ。

NEWと合わせてカタカナにしてるもんだから意味不明な単語になっている気がしないでもない。読みにくいったらありゃしないわ。

 

 

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シュワちゃん描くのムズい

 

 

 

あらすじ

 

ターミネーターとの戦いを経て、無事審判の日を回避したサラ・コナー。

だが、現代に送られたターミネーターは一体だけではなく、逃亡生活を送っていたサラと息子のジョンは補足され、ジョンは帰らぬ人となってしまう。

舞台は現在へと移り、メキシコの工場で働く女性、ダニー・モラレスが主人公。

いつもどおり仕事に従事していたダニーだったが、彼女を殺すべく未来からやって来た謎の機体【REV-9】が襲いかかる。

同時にやってきたグレイスと言う女性の活躍で難を逃れたダニーだったが、父親と弟を殺されてしまった彼女は途方に暮れ、グレイスの言われるがまま同行することに。

だが、REV-9はしつこく追ってくる。絶体絶命だと思われたその時、出現するターミネーターを借り続けている、歳をとったサラ・コナーが現れたのだった。

 

                                 あらすじ終わり

 

 

いや、敵ターミネーターじゃないんかい!!

 

と言うツッコミを鑑賞中に大声で叫びそうになった私です。

そう、今回の敵は限りなくターミネーターっぽいけど、「なんか六作もやっててマンネリ気味だよなぁ」とスタッフが思ったかはわからないが、多分それに近い理由で名称変更が行われた【REV-9】と言う機体。

後半のネタバレで説明しますが、名称変更の理由付けはきちんとあります。

それが必要かどうかが疑問に思えるだけで、まあそれもありっちゃあり……なのか?

個人的にはREV-9と言う名称は微妙です。だって馴染みが無いんだもの。

登場人物間が「REV-9が襲ってくるぞ!」なんて言っても

 

「レブ……何? ──────ああ、敵のことか」

 

みたいに、思い出すのにワンテンポ必要な状況が生まれます。

何よりREV-9ってブログに打ち込みづらいんだよ!!

(言いがかり)

さて、名称にばかりこだわっていては先に進めないので次に行きます。

 

REV-9とグレイス

 

このREV-9と言う機体、細かい設定はともかくとして機体の特徴としてはターミネーター3に出てくるT-Xと言う機体とほぼ同じです。こちらのほうがずっと高性能ですが、骨格+液体金属というハイブリット型の機体。

違いは、機械を操れないこと(PCに接続して情報収集は出来る)

骨格と液体金属に分かれて別々に活動できるということです。

簡単に説明すると、T-800とT-1000が同時に襲いかかってくるようなもの。

映画ではありませんが、【亜人】と言う漫画作品で佐藤さんがやってるような戦法に近い。

非常に強力な機体であることは間違いないのですが、多く続けているシリーズということもあって強さがいまいち掴めません。個人的にはターミネーター2のT-1000を超えるのはなかなか難しいと考えています。

なにせ打たれ強さはT-800以下で怯みやすく、シュワちゃん相手にガンガンやられていましたからね。回復力と継戦能力がずば抜けているので最終的には勝つんですが、強いかと言われれば首を傾げてしまいます。

 

今作は最初からシュワちゃんが登場するわけではなく、序盤の戦闘役はもっぱらグレイスです。CMでさんざん流されているように、この方普通の人間ではありません。

【強化型人間】という、改造手術を受けたお人。

戦闘能力は一時的にですがREV-9と同レベルらしく、襲いかかってくる機体をそれはもう、千切っては投げ千切っては投げ奮闘いたします。(勝つことは出来ない)

多分彼女の存在こそ、これまでのシリーズで無かったタイプのキャラクターです。

…………いや、そう言えばターミネーター4で改造人間出てたし、ターミネータージェニシスでもジョンが改造を受けていたな……

やっぱり二番煎じじゃないか!

これもシリーズ長期化の弊害なのでしょう。

 

 

タバレ感想

 

以下ネタバレあり

 

         ・

 

         ・

 

         ・

 

未来が変わったからって呼び名まで変える必要はないんじゃない?

 

敵がターミネーターではなくREV-9と言う名称に変更された理由はここにあります。

グレイス「スカイネット? 審判の日? なにそれこのおばさん頭おかしい……」

サラ・コナーへのグレイスへの評価です。

ターミネーターを退け、スカイネットの暴走を食い止めたサラでしたが、その後似たような企業が似たような物を作った結果、似たような未来が出来上がったようです。

 

面倒くさいしスカイネットでええんちゃう?

 

この作品、かなり過去ネタが盛り込まれているので基本一見さんお断り。

にもかかわらず、なぜか用語をこれまでと一新してるため、どの層に向けて設定を作り込んだのかがいまいち分かりにくかったです。

未来が変わったんだしスカイネットは変更でもいいけど、マシンはターミネーターで良いんじゃあるまいか。わかりやすいしね。

 

でも、今作は個人的にはすごく楽しめたように思います。

色々なツッコミどころはあれど、簡潔にまとまった良作と言っていいでしょう。

カーチェイス、ガンアクション、肉弾戦。

これらはシリーズおなじみの展開ではあるものの、やはりこれらが無いとターミネーターシリーズとは呼べないでしょう。

特にREV-9のキャラがすごく好きです。名称についてはT-シリーズを踏襲してほしかったですが、性能とはまた別問題。

このREV-9という機体、とにかく【人間臭い】んです。

液体金属であらゆる人間に化けることが出来るんですが、その力で人々の中に紛れる際に次々と軽口を叩きます。表情も豊かで、現実に存在すれば見破ることは難しいでしょう。

これまでのターミネーターは『無表情が売り』のように、とにかく表情に乏しいイメージでした。変身した敵ターミネーターは笑顔を浮かべつつ目が笑っていないという不気味さがありました。

ゆえのキャラクター性でもあるのですが、表情と感情が豊かになったことによって、

高性能さが強調されていたように思えます。

 

加えて、敵だけではなく味方も感情豊かです。

今作唯一のターミネーターことシュワちゃん(逆か?)は、

 

なんと家庭を持つ父親になっています

 

これには流石に驚かされました。あのターミネーターが家庭ってオイオイ……

諸々のツッコミどころは「奥さんが寛容だから」という一言で解決されていました。

このあたりは「夫婦というのは必ずしも肉体関係が必要ではない」という、ポリコレ的な思想を感じて違和感でしたが、シュワちゃんが家庭をもっていたのには普通にほっこりしましたよ。息子さんとの関係ももっと表現してほしかったくらいです。

 

 

サラ・コナー

 

めっちゃ頼りになる無関係のおばちゃん

 

多分すごく的確に表したキャラ紹介。

言ったとおり、今作ではスカイネットは影も姿もありません。敵もターミネーターではなくREV-9だし、狙われているのはサラじゃなくてダニーです。

つまり、今回の騒動に関してサラ・コナーは部外者であるということ。

一応シュワちゃんとの出会いに必要なキャラクターなのですが、グレイスの腹に刻まれた座標を考えると、必須というわけではないのかもしれない。

まあ彼女が居なければ序盤のハイウェイでゲームオーバーだったので必要ではあるのですが、出落ち感がちょっと強いキャラクターでした。

 

 

ダニー・ラモス

 

影の薄い設定上の主人公

 

主人公。メキシコ人の女性で、どちらかと言うと少女に近い年齢なのか?

彼女がREV-9に狙われたことによって話が始まるのですが、キャラクターとしてはパンチが弱い気がしました。

未来における救世主となる女性なのですが、すごく勝ち気なキャラクターです。誰に対しても怯むこと無く言葉を発します。

ただ、救世主として自覚してから急にイキり始めたように見えたのは自分だけだろう。(確信)

未来でグレイスの恩人となるのですが、そこの回想シーンがちょっとくどい。

脚本上の都合として強いキャラクターに仕立て上げられたという感じがしました。

正直それ以外に言えることがない。

 

 

総評

 

結構厳しいことを言っているような気がしますが、作品としてはきちんと良作の部類。

休むことのないアクションシーンは飽きさせないし、REV-9のCG描写は綺麗に出来ていました。

主人公だけ個人的に微妙でしたが、その他の人間臭いキャラクターは面白かったです。

 

途中でポリコレ云々と言いましたが、もともとターミネーターの主役はサラ・コナーという女性ですし、女性が多いという点は全然マイナスポイントではありませんでしたね。

 

というわけで総評

 

ストーリー=◯

キャラクター=◎(一部△)

アクション=◎

 

ファンなら見る価値アリの一作!!

 

ではまた!!

 

 

 

 

 

ジェミニマン感想 最強の暗殺者は自分に狙われる ウィル・スミス祭りだー!! ネタバレあり 

 

 

 

CGも良し悪し!!

 

今回は悪いほうだと思った、レンシレンジです。

 

さて、お久しぶりの映画レビュー。

最近ドタバタしてて映画見れてなかったので、本当に久しぶりでしたよ。

今回紹介するのは、かのウィル・スミスが主演している話題作。

 

ジェミニマン

 

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あらすじ

 

世界最強と呼ばれる暗殺者、ヘンリー。

彼は走る高速鉄道の中にいる人間を精密に狙撃できるほどの腕前を誇っていた。

しかし彼も50歳を過ぎ、衰えや悩みを感じていたため引退を決意。

ある時軍人時代の友人と出会い、自分が最後に狙撃した人間の資料が改ざんされている可能性について聞かされる。

自宅で眠りについていたヘンリーに、謎の集団が襲撃をかける。彼らは資料改ざんに関わった者たちの手駒のようだった。

ヘンリーはその危機を脱し、自分に関わっていた者たちが次々に殺されていることを知る。

彼を監視していたダニーと呼ばれる女性工作員を保護し、敵からの逃走劇が始まった。

だが、次に襲撃してきたのはとてつもない戦闘能力を有する男。

その顔つきは、ヘンリーと瓜二つの若者であった。

 

                                 あらすじ終わり

 

 

 

今回は最初からネタバレを含みます

割と批判的な記事なので、映画が面白かった人は見ないほうがいいよ!

 

 

 

 

キャラクター

 

ストーリー自体はすっごく平凡。

これと言って目新しさもなく、ある種使い回されていると言っても良いでしょう。

この映画は力を入れているのがどちらかと言うと映像の方なので、話にはそこまでこだわりがないように感じました。

二時間ほどの映画なのですが、登場人物が無駄に多い。多い割に必要のないキャラクターがほとんどで、これはやらかしているのではと思うほどです。

 

ヘンリーの直属の上司っぽい男性は、味方っぽいけど実は敵で、でもなんか心情的には味方っぽい立ち位置で別に活躍しない。

ヘンリーが所属する組織のトップの女性は、なんか黒幕っぽいけど雑魚部下しか持ってないし、しつこいわけでもないし、よくわからないけど途中でフェードアウト。

ヘンリーの元所属部隊の仲間の知り合いのロシア人は、なんかそれっぽいこと言って結局何もしていない。

 

何だこいつら本当に何もしてねぇじゃん

 

フワッフワなキャラ紹介ですが大体合ってる。

尺稼ぎか、出演契約の関係なのか。別に理由はどうでもいいが、多分活躍しないキャラクターを減らせば、出演料と上映時間は半分で済むでしょう。

「脇役が活躍しないなんてふつうのコトじゃん」と思ったそこのあなた。

メインキャラクターすら何もしてないんですよ

ヘンリーの親友であるバロン。最近おなじみのベネディクト・ウォンと言う役者さんが演じるキャラクターで、中国資本が絡んでる作品なので疑いそうになるが、彼はイギリス出身の香港系イギリス人らしいです。

話がそれましたが、このバロンというキャラクター。存在意味がわからない。

一応、すごい腕前のパイロットと言う設定。ヘンリーの元仲間と言うこともあり、軍事的な戦闘技術も持っているのでしょう。

しかし彼は戦いません。

一発たりとも撃たないし、格闘だってやらない。かといって裏方を頑張るかのかと言えば、もっぱらヘンリーとダニーを無駄に飛行機で世界各地に送るだけ。

最終的に彼は死にますが、死に際のセリフすらありません。死亡フラグを立てていたわけでもなく、物語の都合上あっさり死にます。

あまりに絡みがないので、ヘンリー以外死んだことを誰も気にしません。

 

そんなもん無名のキャラでええやろがい!!

 

何なら最初に少し出てきた現相棒の青年でも良かったでしょうが!!

なんでわざわざ具体的な設定を考えた濃いキャラクターを入れた挙げ句、そのキャラを活躍させないんだよ! もっと有能な姿を見せろ!!

 

結構ツッコミがヒートアップしてきたので次のキャラクター。

本作のラスボスのクレイ。

結局彼は何をしたかったのだろうか

ジェミニ社】と言うタイトル回収のための軍事会社を経営している人で、ヘンリーのクローンであるジュニアを生み出した張本人。

彼の行動を思い返してみると、

 

クローン技術の生みの親の科学者をヘンリーを騙して暗殺させたろ。←へー

ヘンリーが騙されたことに気づきかけたので暗殺したろ。←ふーん

ヘンリーめっちゃ強いから、自分で育てたジュニア送ったろ。←ほーん

 

おい待てなんでジュニア送った

 

どうやらヘンリーの素性を隠して暗殺に送ったようなのですが、暗殺相手の顔を見ずに倒すなんて普通無理でしょうし、その過程で自分がヘンリーと深い関係にあることはジュニアも気づくはずです。

通過儀礼のため」とかなんとか言っていましたが、

ガバガバ計画だと思ったのは私だけですか?

まあ、ヘンリーが強すぎてジュニアじゃないと相手にならないというのは面白い展開ですが、ジュニアが離反してしまうリスクを考えるとリターンが少ないように思えます。

しかも最終的にクローンはもうひとり居て、そっちは命令通りに動く完璧な戦闘マシーン。最初からこっちを使えば、難なくヘンリーを討ち取れていたろうに。

 

で、最終的に彼も死ぬことになるのですが、その行動も謎。

わざわざ自殺しに行ったような形で、ヘンリーとジュニアの会話を棒立ちで聞いてくれるお人好しでした。まじで意味が分からん。

 

とまあ、ツッコみだしたら文章量が限界突破してしまうのでこれくらいにしておこう。

 

 

CG

 

ストーリーじゃなくてCGを見る映画なんだよこれは!!

 

と言う言葉が聞こえてきそうですが、

大丈夫。CGも割と突っ込みどころがあるからさ

今作の目玉は、ウィル・スミスが同じ画面に二人いるということ。

最初に言ったとおり、こういった設定は割と使い古されています。ですが、そういった映画は同じ画面にはそのキャラクターを映しません。一人の顔が映っている時は、もうひとりは後頭部。みたいな画面構成で工夫してあります。

しかし、今作は言ったとおり画面上にウィル・スミスが二人。いやさ三人出てくる場面もあります。CGが発展した現代ならではの表現ですね。

 

だが、残念ながらそれが悪い方向に行った映画だと感じました。

 

とにかくふんだんにCGと合成を多用しているので、見る人が見ると違和感が強い

自分の観察眼が鋭いとは思えませんが、分かるんですよ。CG感が。

なにせ、不必要な場面ですらCGに頼ってますからね。

単独の顔面ドアップを映せば、それがCGであることは割と簡単にわかります。その部分はウィル・スミスに薄いCGをかければ随分違ったでしょうに、もったいない。

二人並んで歩くシーンなんかも、役者さんが演じている歩き方とCGのなめらかすぎる歩き方が対照的で違和感。

他の役者さんが演じて、その上からCGをかけて別人にするという方法ならば、もう少し違和感も薄くなったのではと思います。

部分的にはフルCGなので、

「あれ? ゲームのムービーシーン見に来たんだっけ?」

と思う箇所もありましたね。

 

また、グリーンバックのシーンが非常に多い。昨今では全然珍しくないんですが、なぜかこの映画はすごく気になった。

役者さんと背景のコントラストが違うので、合成だというのがバレバレです。

いやホント、なんでこんなに違和感が強いのかがわからない。他の映画と大差ないんですが、一つ粗が見つかってしまうと、途端に粗探しになってしまうのは悪い癖です。

 

とまあ、映画の悪い部分ばかり書いてきましたが、アクションに関しては素晴らしい作品です。CGを使っているので当然かも知れませんが、人外的なアクションが最初から最後までずっと観れます。

とにかくスピード感があり、途切れない戦闘は必見です。

 

 

まとめ

 

ストーリー=

キャラクター=

アクション=

CG=人による

 

アクション好きならアクション目当てで見に行くのが吉。

ストーリー重視、キャラ重視ならDVDを待っても良いかもしれません。

 

総評

すっごくお金をかけたB級映画(矛盾)

 

 

ではまた!!

 

 

マクドナルド期間限定 親子てりやきマックバーガー 実食レビュー てりやき系バーガーにハズレ無し!!

 

認めるよジャンクフード大好きだよ!!

 

自炊系男子だけどジャンク好き、レンシレンジです。

 

まーたまたまたマクドナルドのレビュー。ブログ本数でそろそろトップに躍り出るのではあるまいか。カテゴリーでマクドナルドって作ったほうが良いかもしれない。

 

本日のご紹介は期間限定商品。

 

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画像引用:McDonald

 

ジェンガバーガー

親子テリヤキバーガー

 

凄く今にも崩れそうな見た目のバーガーで、実際ちょっと崩れてました

卵が半分以上バンズからはみ出していたのは流石にねぇ……

まあ別段マイナス要素でもありません。そもそも実物の見た目が悪いのは写真を投稿しないことからもお察し状態。口に入って美味けりゃなんでも良いのです。

一つ難点とするならば、

デートの際に頼むのは不向き

めかしこんだ服がぐちゃぐちゃに汚れます。

 

という訳で実食!!

 

 

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ヤバイ(語彙)

 

当たりも当たり、大当たりだ!!

前回のスパイシーチキンバーガーも当たりだったが、

今回のはここ数年で一番好きな味かもしれない!!

マクドナルドのチキン系バーガー特有のザクザクとした食感はテリヤキソースで消えているものの、逆にしっとりとした衣がバーガーのこってり感を増大させている。

甘辛いテリヤキソースとマイルドな卵が非常にマッチして、全体的なボリュームがすごいです。

成人男性でもこれ一個でかなりの満足感が得られるでしょう。

 

チキン系バーガーはあっさりとした物が多いのですが、この商品はかなりのこってり系です。少なくとも絶対に太る系バーガー。

なのでダイエット中の方は控えるのが吉。そもそもダイエット中にマクドナルドには行くべきではありませんが。

 

今回の商品は本当に美味しかったです。声を大にして薦められる一品。

てりやき好きならば一度は絶対に食べるべき!!

やっぱり私はビーフよりもチキンはなんだなぁ。

 

ではまた!!

本当に一から始めるイラスト講座 第三回「初心者から玄人まで皆やってる上達法【模写】について」

 

 

イラストはパクリが基本!!

 

どうも、多方面から怒られそうなことを言うレンシレンジです。

 

スーパーお久しぶりのイラスト講座。いざやってみると面倒くさ……ゲフンゲフン

時間が取れず中々書けなかったのですが、ちまちまやっていきたいと思います。

ようやく第三回に差し掛かり、ここから具体的な練習法の話です。

 

【模写】

 

今回はこれについてのお話をします。

 

 

模写はイラストの基本

 

上達の早道としてよく言われる模写。

イラスト初心者で、

「他の人の絵をパクるのは抵抗が……」

なんて事を言う方が時々いらっしゃいます。ご心配なく。

 

パクってないイラストレーターなんていません!!

 

はっきりと断言いたします。だけどやっぱり怒られそうなので表現を変えよう。

 

模倣をしていないイラストレーターなんていません!!

 

まあこれでいいでしょう。

イラストというのは模倣を重ねて描くものです。初心者の方ほど【オリジナリティ】にこだわって何も見ずに描きがちですが、玄人になればなるほど資料と他人の絵をたくさん見て絵を描くのです。

模写とは違いますが、【デッサン】という言葉を聞いたことはありますか?

物体を見て写実的に書き写す描き方を指す言葉なのですが、これをやるときに言われるのが、「描く時間よりも見る時間を多く取る」ということ。

絵を描くにあたって、どれほど【見る】ことが重要かが分かります。

 

さて、今回は練習の話なので詳しく説明します。

前回説明した【トレース】との違い。

トレースは絵を紙の下に敷いて描き写すという作業ですが、模写は絵を下に敷きません

絵を横に置き、それを見ながら紙に同じ絵を描き写すという作業になります。

 

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それはそれとして鬼滅は良いぞぉ

こんな感じのイラストを用意します(宣伝)

トレースの際も言いましたが、可能であればモノクロの線画のみの絵が好ましいです。

最低でも線がはっきりと描かれている絵を用意しましょう。

後は簡単(簡単とは言っていない)。絵を描き写すだけです。

 

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トレスと比べ、レベルがぐんと跳ね上がります。

大抵の人は右側と全く別物の絵が生まれるでしょう。泣きたくなるような酷い出来かもしれません。

しかし、同じ絵を二度三度と繰り返して描いていると、徐々にですが上手くなっていきます。これを繰り返していくと、絵が上達していくという練習法なのです。

 

ではこの練習法でなぜ絵が上手くなるのか。それは、

 

【絵の上手い部分を吸収できるから】です。

 

例えば『手付きが上手い絵』とか『表情がキレイな絵』とか。

どんな絵にも長所が存在します。そしてそれはきちんと強調されて描かれており、一番最初に目につくことが大半です。

つまり、模写をすることによってそのイラストレーターの長所を獲得することが出来ます。

無論、完璧に技術を獲得できるかといえばそれは絶対に不可能ですが、わずかでも経験値は受け取れるでしょう。

このような作業を、色々なイラストレーターさんの絵を参考にしていけば、経験値の数値は中々馬鹿にできないものになりますよ。

 

イラストを選ぶ基準は、

【自分が目指す絵柄】が第一。

【自分に足りない技術で描かれた絵が第二です。

特に初心者の方は、自分が好きで目指している絵を参考にすることにしましょう。

なぜなら、モチベーションの維持に繋がるから

子供の頃、好きな漫画やアニメの絵を真似して描いた経験はありますか?

向上心など無い年齢でなぜそのようなことが出来たのか。それは、元の絵が好きだったからです。その好きな絵を描くことが楽しかったからです。

どの練習方法にも言えることですが【楽しい】を忘れたならば長続きしません。

上手い絵を描ければ楽しいです。しかし、それまでの道のりを楽しまなければ、上手い絵を描くまでに挫折してしまいます。

長く続けるために、楽しめる題材を練習素材にしましょうね。

 

 

模倣と盗作の違い

 

盗作ダメ絶対!!

 

イラストレーターとして絶対にやってはいけない行為。

絵描きさんじゃなくてもやっちゃダメ。

では、今回の題材である【模写(模倣)】と【盗作】の違いは何なのか。

それについての説明をします。

 

簡単に言うと、

 

【他人の絵を自分の絵と偽って公表する行為】

 

これが盗作に当たると私は考えています。

そこに金銭が絡んでいようがいまいがダメなものはダメ。

 

「他人の絵をトレースしたイラスト。自分で描いてるからセーフ」

いいえ、アウトです。

「他人の絵を模写したイラスト。トレスもしてないから自分のオリジナル」

いいえ、盗作です。

「元の絵をいじって、色を変えてキャラの名前も違う。だから権利は俺のもの」

そんなわけ無いだろうがコンニャロウ!!

 

最後のは少し前にSNSで話題になっていたので、検索すれば出てくるかもしれません。

 

この当たり、権利の関係になるのでややこしいのですが、

トレス・模写は大丈夫です。それらをネットに公開するのもOK。

しかし、それらに「〇〇のトレス・模写です」などの但し書きをつけなければNG

ちなみにファンアートは全く問題ないですよ。公式からも推奨されていることが大半ですしね。同人誌? いやぁ何の話かわからないなぁハッハッハ

明確に元の絵があることを提示していれば、練習などに用いる分には問題ありません。

無論、許可を得ていない絵をSNSのアイコンに使ったりするのはアウトですので注意。

 

では模写をして効果はあるのか? 結局絵柄が元絵に寄ってパクリ扱いされないか?

そんな考えがよぎる人も居るはず。

ここからが最初に説明した【オリジナリティ】に当たる部分になるのですが、

 

色々な人の模写をするとオリジナリティが生まれてくる

 

と私は考えています。

「この絵師さんのような絵が描きたい!」というのが最初の動機だとしても、そっくりそのまま真似ができるかと聞かれればそれは無理だと答えます。

趣味嗜好は千差万別。どこかで違ってくる部分が出てくるからです。

「表情はこの絵師さんが好きだけど、色の塗り方は別の絵師さんが好き」

この場合は二人の絵師さんのイラストを模写しましょう。そうすれば、自分でオリジナルの絵を描いたときに2つの特徴が合わさることになります。

それを続けていくと、段々【自分の絵柄(オリジナリティ)】が生まれてくるのです。

 

 

みなさんも、ぜひパクって上手くなってくださいね。

ただし盗作は絶対にやめましょう!

 

次回そろそろマンネリ気味

第四回「行き詰まった時の対処法(仮)」

 

ではまた!!